Love Letters
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2003年02月20日(木) お風呂とジェラシーの微妙な関係

 
 私達にとって

 会話はとっても大事。

 どんな小さな事でも二人で決める。

 

 デートの前には、

 どこへ行こうか、何を食べようか、

 どんな映画を観たい?

 あなたは何を着て来るの?

 わたしもあなたの色に合わせたいの…とか、

 二人でいっぱいプランを立てる。



 時には、

 今度のベッドで小夜子はどんな風にして欲しい?って

 あなたにリクエストを聞かれたり…^^



 そんな私達だけれど、

 たったひとつ、まだ実現していない

 あなたからのリクエストがある。


 それは、

 一緒にお風呂に入ること。^^



 恋人同士になった頃、あなたに何度も誘われた。

 「小夜子、一緒にお風呂入ろう。(笑)」って。


 私は、バスタイムは一人でリラックスしたい人だったし、

 まだ、少し照れくさいっていうのもあって、

 「また、今度にしましょ。(笑)」って

 軽くかわしていた。



 あの日、

 私達は、同じテレビのチャンネルをつけて

 チャットしていた。

 ちょうど洋画劇場で『プリティ・ウーマン』をやっていて…


 ほら、あの映画の中で、
 
 リチャード・ギアが、後ろからジュリア・ロバーツを抱いて、

 一緒にお風呂に入っているシーンがあったでしょう?



 私達の会話。


 「あっ。一緒にお風呂入ってる。(笑)」


 「小夜子も一緒に入りたくなった?(笑)」


 「うん。少し。(笑)」


 「じゃあ、今度一緒に入ろう。約束。(笑)」


 「えーと、多分ね…」


 「ちぇっ。また逃げられそう。(苦笑)」


 「そんなに一緒にお風呂に入りたいんですか?(笑)」


 「はい。(笑)」


 「そんなにいいかなぁ。一緒にお風呂入るのって?」


 「二人で洗いっこしたい。(笑)」


 「気持ち良さそう。(笑)」


 「でしょ?めくるめくような快感かも。(笑)」


 「前の彼女とも入ったことあるの?」


 「そりゃ、つきあってたんだからあるでしょう。」


 「ふーん。」

 ちょっとブルーになる私。


 「それで…めくるめくような快感ってわけか…」


 「いや、そういう訳じゃないけど。(苦笑)」


 「でも、気持ち良かったんでしょ?」

 よせばいいのに、墓穴を掘り続ける私。


 「それが、あんまり楽しくなかった。

  小夜子と一緒に入りたい。(笑)」


 「ふーん。」



 彼と元カノが、

 仲良くお風呂に入っているシーンが頭を掠める。



 「結構、深い関係だったんだね。

  醒めた仲だったって言ってたくせに。」


 「一応、大人の付き合いなんだから、

  一緒にお風呂ぐらい入るでしょ。」


 「私は、すごく好きな人としか入りませんけど?」


 「じゃあ、聞くけど、

  小夜子は、前の旦那さんと一緒に入ったことないの?」


 『ドキッ。』


 「ずっと昔の話でしょ。たまーにね。」


 「かなり、ショック。(苦笑)」


 「自分だって、前の彼女と仲良く入ってたくせに。(苦笑)」


 「そういう問題じゃなくて…」


 「そういう問題じゃなくて、なあに?」


 「前の旦那さんと入れて、俺と入れないってことは、

  まだ、心を許してもらってないってことでしょ?

  小夜子は、大好きな人としかお風呂入らないって

  さっき言ってたじゃん。」


 「そんな深い意味ないって…(苦笑)

  ほら、前の旦那さんとは家族だったから、

  恥じらいもなく、一緒に入れたっていうのもあるし…」


 「 ……………… (無言)」


 「怒った?」


 「ショックから立ち直れない。」


 「ごめんね。」


 「再起不能です。」


 「うん。わかったよ。

  今度のデートの時、一緒にお風呂入るから。ねっ。^^」


 「ほんと?」


 「うん。^^」


 「やったー!(笑)」←単純な人。(笑)



 これで、一件落着となりそうだったのだけれど…

 チャットの後も

 私の頭の中から

 彼と元カノの

 入浴シーンが離れない…



 いつか、あなたが言ってた。


 「過去は、消しゴムで消せない。

  過去に拘らず、

  今、ここにいる、お互いのことだけを考えよう。」って。



 全く同感。



 だけど…

 ジェラシーは、

 いつも忘れた頃にひょっこり顔を出し、

 恋心に影を落とす。
 


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小夜子

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