記憶が飛ぶ雲の上に月が浮かぶとウサギが耳のそばでそっと囁く頭の裏に黄色い去年が映る眼下には丸い花火が消え止まる霧をつっきって進む船が僕を誘う笑顔で碇に手をかけた茶色の貘が体をつつくから乗らずに眠ってしまったよ