望月峯太郎「ドラゴンヘッド」というマンガを読んだ。全十巻。
このマンガはいろんな意味で、すごい。 なにがすごいんだかかけないくらい。
まず絵。この物語にはこの絵しかありえない、と思う。そんなに上手くはない。でもうまい。
ストーリー。暗い。いろんな意味で真っ暗だ。あんまりにも暗くてどーしよーもない。ひとは死にまくるし。こんなに人が死ぬ話もそうそうあったもんじゃない。死ぬシーンは大して無いのに死んでいく。というか死んでいる。でもページをめくる手が止まらないのはなぜだ。怖い。やばい。さっき真っ暗と書いたが実はそうでもない。どっちやねん。光は微妙にある。瀬戸。こいつがいなけりゃ日本もろともこの物語はおだぶつだ。いてよかった。あぶないあぶない。はっきりいって、最終巻以外は前座としか思えない。というのは嘘だが、クライマックス(物語がそこで終わるわけではないが)は他の巻の三つぶんくらい重たい。
装丁もクール。ちゃんとしたロゴないんですか。ないでしょうね。それ、正解。
同じ作者の「座敷女」といういかにもホラーなタイトルのホラーマンガも買った。怖すぎる。一人暮らしできねェよ。男の一人暮らしは危険だ。これ読んでわかった。簡単にドア開けんなよ、そこのあんた。奴がくるぞ。知らねぇぞ。
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