日記
起きても眠っている

2001年03月23日(金) よりどころ

俺にはよりどころがない。

たった一つだけでも何か誇れるものがほしい。

「俺にそれが見つけられるだろうか」

そんなことは知らない。

「それはなんだろう」

そんなことはわからない。


今はそれを探す時期だ。

そう思っているのに俺は何をしている?

もうそれを見つけ深めていっている人もいるのに

俺はなにをしている?


歩き出すことも後退することもなく

ただ現実から逃げているだけ。


・・・現実って?


「それすら見えない盲目の仔羊。

闇に潜むものを恐れ立ちすくんでいる仔羊。

背後の闇には狼が迫っている。


子羊は、ただ楽しかった日々

暖かな日差しの中での草のにおい
おいしい食べ物の味
仲間とのたわむれ
親にかこまれ安らぐひと時

これらの過去の記憶に沈みこみそれを反芻する。楽しかった日々を。


彼は知らない。前方の闇には仲間の群れがいることを。

彼は知らない。闇の向こうに光があることを。

そして彼は知らない。

過去は取り返せる事を。


いま、その仔羊に必要なのは―― 。」


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takahiko [MAIL] [HOMEPAGE]

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