蒼い夜空に月が架かる砂漠で
歩きつづける
肌は冷たいのにのどが渇いている
・・・水。
・・・水を求めて?
だが歩けば歩くほど体からそれは失われる
急に砂が目の前に近づいてきて、顔にぶつかった
・・・転んだのか。
碧い水面に波の輝く湖で
沈んでいく
・・・水だ。
・・・もう渇かない。
光はどんどん淡くなり
いまはもうかすかに上のほうでゆらめいているだけ
・・・空気。
・・・息をしたい。
夕焼けの射し込む教室で
机に頭をもたげている
・・・・・・夢。
・・・・・・なぜ。
廊下にスリッパの足音が響く
・・・・・・誰。
教室の後ろの戸が開く
ゆっくりと振り返る
・・・・・・君は。
そこには水と空気がある
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