経んな幹事、偏な神路、平安名監事、変な感じ。それはさておき。
夜。外に出てみると、さむかった そのさむい空気のずっとむこうに、星が光っていた 頭の上にとても高い透きとおった闇がひろがる
足の下にはでっかい岩の塊がある それは冷たい闇にうかんでいるらしいが見たことはない 太陽のまわりを廻っているらしいが見たことはない
あの、名前も知らない星からの光は、何万年も前のものらしい 太陽系は銀河系の一部で、やっぱり中心を廻っているらしい
宇宙はすっごい昔にいきなりできたらしい だんだん大きくふくらんでいるらしい
・・・はじめは、なにもなかった?
・・・宇宙って、東京ドーム何個分?
両手を大きく広げても、空全部は抱えきれなかった
俺の体って、本当にあるんだろうか。
じつはコンピュータの中の疑似人格で、 プログラムに沿って与えられた電気信号を処理する0と1のニセモノかもしれない。 ただ夢見てるだけかもしれない。 とっくに死んでるのかもしれない。 だって、そう考えたってとくに支障はないから、そう考えたっていいわけだ。
それに、他人の存在なんてもっとあやしい。 たとえばある人が目の前にいたとしても、 それはただ、俺が「そこにいる」と感じているだけであって、 本当にそのひとがそこにいる証拠にはならない。 そのひとにさわっても、そういう電気信号が脳の中を駆け巡っているだけ。
すべては、なにがあるか、ではなく、どう感じるか、だ。
この世界のあらゆることは、ある前提があってはじめて成り立っている。 それは、多分誰も意識していない、暗黙の了解。つまりこういうこと。
「世界は、存在している」
この定義なしには、誰も一歩も動けない。 そして、これは多分絶対に証明できない。
とはいうものの、目の前のひとは、 いないと思ったら消えてしまう、なんてこたーない。 「そこにいる」というのは、俺の中の真実だから。 お化けや宇宙人がみえても、その人の中ではそれが真実。
「事実」なんてない。たくさんの人が真実だと思っていることや、思いたがっているものがそう呼ばれているに過ぎない。 戦争中とか、いろんな「事実」が発表されていたらしいし。
まあ、いくらプログラムだとしても、はらはへるし、トイレ行くし、 眠いし、しゃべりたいし、テレビみたいし。 それに正体はなんであろうと、深田恭子はかわいいです。 それにネギトロ丼はうまいです。 それにテストはなくなりません。 それに思い込んだだけで恋愛成就もしません。
あ、あと俺ににとって絶対に確実なのは、
「俺の人格は存在している」
ってことですな。
えーと、以上の文章をまとめると、こうなります。
「なんとかなるさー」
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