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2003年06月19日(木)
■院生のパソコン力(Excel 編)■

 本日、ドッと疲れる。

 今日の最後の講義は、情報処理入門。今日は、Excel が、言語研究にどう活用できるかを示すものだったのだが、受講生から「分からない」・「ついていけない」と、ブーイングの嵐。大混乱のまま、授業が終わった。

 内容について、やや細かいことを言うと、テキストを整形して、Excel に貼り付け、関数やピボットテーブルなどを用いて特徴を見つけ出し、最終的に、グラフとして視覚に訴えるものを作るというものだった。ただ、あまり使ってない人からすれば、数式を組み立てたり、関数をどう設定し、どう使うのかという基本操作すらも分からない。にも関わらず、ピボットテーブルまで伝授しようとするのだから、学生が混乱するのも無理はない。要は、1コマに、内容を詰め込み過ぎたことが、混乱の原因だろう。

 授業後は、案の定、10人ほどのメンバーから質問攻め。関数はどう使うの?、頻度計算はどうするの?、図の貼り付けはどうやって?、Web への公開方法は?などなど、ひたすら問いに答え続け、最後には「先生」呼ばわりされるという有様。さすがに、疲れた。

 学生のスキル自体は、実はあまり高くない気がする。最も利用しているであろう、Word や ネット絡みのツール(ブラウザ・メール)でさえも、満足に使えていなかったりするからだ。頻繁に使っているソフトでさえ、そんな状態なのだから、不慣れな Excel で混乱するのは火を見るより明らかですわな。

 先生側からすれば、「院生なら」これぐらいサッと出来て当然と思っているんだろう。一方で、学生側からすれば、慣れていないソフトなんだから、もっと土台の部分から指導すべきと思っていたりする。このズレが、今日は顕著に現れたといったところですな。普通にキレちゃった人もいるし。丸くまとめようとするならば、「双方の努力・歩み寄りが必要」ということになりますな。


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