■誤用は、やはり誤用のままか■
本日、必修1コマのみ。
朝日新聞のサイトをフラフラしていたら、こんな記事を発見。
・日本語の用例をネットで公募 「大辞典」採用者名も掲載 http://www.asahi.com/culture/update/0519/001.html
要は、「用例を募集して、オモロイものを載せよう」ってワケだ。もっと早くから取り入れられていた手法のようにも思えるが、意外とこれが初めてらしい。ネットが発達したから実現できることとも書いてあった。確かに、葉書の投稿などで集めていたら、整理・判定するのが大変そうですからね。
100%採用されないであろうし、投稿するなんて恥ずかしくてできやしないが、筆者も用例を考えてみた。2つ挙げるが、正確には、「用例」と呼べるものではないのかも。でもまあ、日頃から使ってしまっている言葉ではあるので、一応それを書いてみる。
1.「全然」+肯定表現 我が2001年3月5日の日記でも取り上げたが、この表現、普段の生活で意外と耳にすることが多い。例えば、「全然OK」だとか、「全然イイんじゃないかな」とか。年輩の方々は、こういった表現を用いないが、こちらが発話しても、その用法に異議を唱えられることはない。つまり、敢えて指摘しないってコトは、「会話として意味は通じている」というコトではなかろうか。まあ、この表現、どれほど浸透しているかは全くの未知数なのだが…。
2.「〜的」 これは、筆者とある方だけのブームだと思われるが、何でもかんでも「〜的」として表現することがある。例えば、「私的にはですね…」という表現があれば、それは、「私としては」という意味になる。つまり、「〜的」は「〜として」という意味合いで用いられるワケです。
この「〜的」には、もう1つの意味があって、それは「〜のような」という意味。例えば、「彼は、松方弘樹的だよね」と言うとする。これは、「彼は、松方弘樹のような人だよね」という意味になる。(ちなみに、例文に松方弘樹を挙げたのは、昼に「遠山の金さん」の再放送があったからです。)
この表現、最初に用いたのは、ダウンタウンの松本人志だとされている。(筆者とある方のみの考えだが) この2つの意味を見ていただくと、この「〜的」は、英語の「as」と同義であると考えられる。「as」がいろんな意味に派生するように、「〜的」が何かしらの名詞に引っ付いて、複数の意味を持ってもOKじゃなかろうか、と思ってしまう今日この頃。
やっぱり、誤用だろうか…。
■参考URL 日国.NET(日本国語大辞典第二版のオフィシャルサイト) http://www.nikkoku.net/
帰ってきた松本人志まじ頭。第18回−「ほぼ日刊イトイ新聞」より http://www.1101.com/matsumoto2/18.html
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