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■単複同形名詞「Sheep」／冠詞に少しは気を配れ■
日記才人の投票数で上位に入っているカナダからひとりごとを読んでいると、「Sheepは複数になってもSheepになるのが不思議だ」という記述を発見。確かに、あれは不思議だ。日本人なら、「1匹・2匹…（1頭・2頭…か？？）と数えていくんだから、キチンとSheep「s」にすべきだ！」と英語話者にキレたくなる人もいるかも知れませんな。オレなんか、そうだったけど…。
で、その日記では、作者の方がNativeにその理由を尋ねたようで、「それはいつも群れてるからさ」という答えが返ってきたみたいだが、それを読んで、1つ腑に落ちないことが。「群れている」って言うんだったら、「なぜtheをつけて、かつsを付加して表現しないのか」という事を疑問に思ったりするワケです。the Himalayas（ヒマラヤ山脈）だとか、the United Statesっていう感じでね。
しかしながら、よくよく考えてみると、オレのこの疑問は、疑問と言うよりも、情報処理が出来てないことを露呈したに過ぎない。theは「定冠詞（definite article）」と言うぐらいなので、やはり物が定まってないことには使えないワケでしょ？つまり、パッと何かtheを付けて言われた時に、聞き手も話者も同じ物をイメージ出来なくては、theは使えない。もし、「the sheeps」なんて言ってしまったら、どこかの国にいる、ある特定の複数の羊を指すことになってしまう。それを直ぐさまイメージ出来ることなんてないやろし、世界中にウヨウヨいる羊を特定して話をするなんてことはまず無いし…。結局、オレの腑に落ちない事っていうのは、「オレがまだまだ冠詞に関して甘ちゃんだ」ということを晒したに過ぎなかったのか…。
で、ちょいと調べてみると、単複同形の名詞には、他に、fishとかsalmonとかがあるけれども、結局何が共通してるかって言うと、「数えてもしゃあないぐらいにウヨウヨいる」ってコト。いちいち何匹なんて数えるコトは、環境調査でもしない限りやらないことであって、どうせ数え切れやしないので、語形変化も無しにしようってワケだ。でも、数えられることは数えられるし、多く存在することは分かっているので、「不可算名詞」のカテゴリーには入らないのであります。な〜る、な〜る。
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さて、本日は、第2弾(?)就職ガイダンスと英語に関する研究会（語学とか）が同時に開催されるということで、オレはどっちかを選択しなくてはいけない。で、結局、研究会の方に行こう、と学校に着いてから決めた。ちなみに、オレの周りを見回すと、今回はガイダンスに出席「しない」者が続出。やれ旅行だ、バイトだ、課外活動だってコトで、出席率は下がってる模様。一方、オレが出席した研究会の方は、普段20人来れば大成功って集まりなのに、なぜか今回は100人近くが出席し、着席出来ない人もいた。オレも、前の方には着席出来なかったし、ハンドアウトも不足してしまって、追加印刷を待たされることとなった。発表する先生方も、ここまで人が集まるとは予想してなかったようだ。
3人の先生が、映画を通して語学とか文化について語っていたんだが、一番最初に聞いた先生の話が、「いとおかし」であった。「言語情報と文化情報の宝庫としての映画から、語学をしよう」ってな話で、それこそ、「あーこんな絡み（「基本動詞の派生に関して」とか…ん〜アバウト過ぎる…）で卒論書いてみたいなぁ」なんて思わせる話も聞けたし、40分という短い時間ながら、かなり中身の濃い話が聞けたのではないだろうかと、自分としては満足しとります。
その話の中で、「冠詞の有無で意味が全然違う」って話を聞いた時に、再び冠詞に対する意識が高まった。こういう話は、よく聞くので、知らなかったワケではなかったが、英語が如何に数に敏感な言語かってことを再認識することとなった。ということで、2つの映画から冠詞についてお話が聞けたので、そのセリフを以下に挙げてみる。
・Fall back to the church.（Die Hard��(1990)より）
字幕：「教会へ戻れ」
・A Mr.Jack Trainer to see you, Miss McGill.（Working Girl(1989)より）
字幕：「マクギルさん、ジャック・トレーナー氏がご面会に」
最初のセリフは、「theがなかったらどうなるか」ってコトを考えてみると、ちょっとオモロイ。これ、"the"を取り除くと「礼拝に戻れ」(?)ってな文になってしまう。まあ、非文になってしまうんかな…。theがある場合は、「建物・敷地に行った」ってことだけを表し、"the"がない場合には、「その建物の持つ機能」というものが意味として押し出されてくるワケです。だから、この場合は、churchに"the"がついてるので、教会というその「建物・敷地に戻る」ってコトが表され、もし無ければ、教会の持つ「機能」が意味に表れてきて、「礼拝に戻る」ってな感じで、場面にそぐわないセリフにすり替わってしまうんですわ。
その次のセリフは、人の名前に"a"が付くという、なかなか奇妙な一言。でも、これも"a"っていう冠詞のイメージを持ってると、そんなに理解に苦しむこともない。「複数あるものから1つを取り出しいうなら"a"を使う」ってのが基本。「1つの箱に同じ種類のボールが入っていて、そこから1つを取り出す」ってなイメージを持つと、より鮮明になるだろうか…。そんで、この映画では、話者が、世の中にはMr.Jack Trainerって人が複数いると思っていて、「その中の一人が来た」、という意識があるので、"a"を付けて喋ってるワケです。複数有るものから1つを取り出す…このイメージができたら、楽勝でしょう。
長く書いちゃったなぁ…明日に繰り越しさせればよかっただろうか…。
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