■「彼女は図書館へ行って待ってる」と完了形で伝えるには■
本日の「英語教育法」では、現在完了形と過去形の違いを再確認。手っ取り早く言いますと、現在と何かしらのつながりがる過去を言う時に「現在完了形」を使い、現在との隔たりのある過去を言う時に「過去形」を使うのであります。この程度のことは、高校生向けの文法書にもしっかりと書かれているけれども、見逃してしまう人が多いようだ。ちなみに、筆者は、高校時代に文法書を開いた記憶さえない。
さて、電話で受けた伝言を人に伝える状況を想像してもらって、"I got a phone call and a message. 彼女は図書館に行って待ってるそうよ。"と言うとする。ここで、完了形を用いて何と表現するか。今日は、それを大学3年生にもなって、知ったわけです。というか、きちんと完了形を理解してるかしてないか、言外の意味をしっかりと捉えているか、にかかってきますな、これは。
で、答えは「She has gone to the library.」という極めて単純で基本的な完了形の文になる。珍しくも何ともない文ですわ。で、あとはこれをどこまで深く読めるかが問題。ポイントは、「現在とのつながり」。まず、普通に訳してみると、「彼女は図書館へ行ってしまった」となり、つまりは、「だから、今ここにはいない」という現在とのつながりも含まれていることになる。そして、「今は、彼女は図書館にいる」と事実も伝えているのだ。
逆に、「彼女は図書館に行きましたよ」っていう日本語から考えたら、「She went to the library.」という、ただの過去形を使った文になるけれども、これでは、彼女が、今、図書館にいるかどうかは不明になってしまって、彼女がそこにいるってことが伝えられなくなっちゃうんですよ。ちなみに、「行って待ってる」ってのは、このsituationだから与えられた訳であり、そこにはあまり固執なさらないようにしてください。
ホント、恐ろしいね、時制って。
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