年が明けて、一日、二日は、電車に一秒も乗ることなく、街の中で過ごした。 元日から開けている駅前のデパートがあって、その中に入っている本屋で『失われた時を求めて』を購入する。 岩波文庫版しかなかったのでそれにしたのだが、今のところ面白い。笑ってしまうところもある。 でも、長いし、眠くなるので、今年中に読み終わらないかもしれない。 そもそも、まだ翻訳が完結していないようだし……。 途中で他の本に心を移しながら、気長に読んでいこうと思う。 2014年は、文学をこちらの勝手で愛していくということにしたので、 とりあえずは本を読む。 できたら、読み逃していた名作といわれる小説を開いたり、あるいは読んだことがあるものでも読み返したりして過ごしたい。 初心に帰りたいというか……。 そう、そう、私は2004年に作家デビューをしたので、2014年は十周年なのだ。 だから、最初の心を思い出しながら、文学に取り組んでいきたい。 べつに、仕事に繋がらなくてもよくて、自分にとって気持ちの良い愛し方が見つかればいいだけだ。
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