孤独ということが私の一番の財産だと思う。 これを失いたくない。 無音の中で夕闇を見ているときが実に幸せだ。 黙々とできる仕事があって、本当に良かった。 もしもこの世の中がサービス業だらけだったら、私は社会参加できなかったに違いない。 しかし、 メールや電話から逃げたい、といつも思いながら、 人に会うとメールアドレスをつい聞いてしまう。 携帯を止める人をうらやましく感じながらも、 そのうち元気が出て返信ができるときがくるかもしれないと考えて、 止める勇気が持てない。 直接会ったときに挨拶をする、会ったときの感じだけで人間関係が作れる、 昔のような生活ができればいいのに、 と願うのに、なんとか時代に迎合しようとする自分もいて、やっかいだ。
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