間が空いてしまった。 この日記が「もう書かれない」と思われて、 抹消されてしまってはたいへん苦しいから、 書こう。 抹消されたくない。 最近はいろいろと苦しかった。 皆に失礼にもなっている。 メールや仕事を書けていないのに、 日記を書くと怒られるのではないかと思ったので、 日記は書くまいと思っていたが、 抹消されると苦しいので、書くことにする。 人のためではなく自分のために仕事をしてみようかとも思う。 この頃、人が怖くて怖くて。 机の前に座るくせを付けるために、 朝、『細雪』を写し書きしている。 写経のように楽しくて、苦しいことを忘れられる。 東京新聞が毎日届けてもらえるようになったので、読んでいるのだが、 意外に面白い。 「意外に」というのも失礼だが。 どうして届けてくれるのかというと、毎週木曜の夕刊にエッセイを載せてもらっているからだ。 木曜夕刊だけでなく、毎日、朝刊も夕刊もくれる。太っ腹だと思う。 しかし新聞を読んでいると怖くなって、 夜眠れないときがある。 ただ、東京新聞はほのぼのするような記事も多い。 あと、どうして日記を抹消されたくないかというと、 もう12年もこの日記を書いているからで、 続けてきたことがなかったことになるのが嫌なのだ。 しかし、過去がなかっったことになるのは仕方がないのかもしれない。 一秒でも過ぎてその時間が昔になったら「その時間があったこと」を証明できないと聞いたことがある。 抹消されないために一行だけ書こうと思ったのだが、 机に向かえば書けるものなのだな。 社会参加したいと思いながらも、 社会に認められようと考えると苦しいので、 自分の心を満たすように仕事をする方が、 できそうな気がする。
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