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『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

(新たなご依頼をいただける場合、あるいは、既刊の作品についてご質問をいただく場合も、
拙著の刊行がある出版社さん宛てにメールにてご連絡をいただけませんでしょうか?
転送してもらえますので、私から返信します)。

人間は嫌い言葉が好き
2011年07月25日(月)

もっと集中力と体力を養いたい、と思う日々です。
長い年月をこえて仕事を続けていくためには、二十代のときのように気分で書いたり、仕事以外の時間を全てなくしたりするのではなく、
机に向かう時間を決めて、集中したいと思います。
プライベートの概念をなくして作家としてのみ行動したいというのは今まで通りだが、家族など周りの人たちの応援なくしておばあさんになるまでは続けられないでしょうから、「労働」と「生活」と「余暇」は分けて、どれも集中してこなす方がいい、と考え始めたわけです。
体力がないと年齢をこえて書き続けられないかもしれず、そのためジョギングなども始めたいな、と思いつつ、まだ走っていません。
こう書いてくると真面目になったみたいだが、そんなことはなく、ふざけきっています。
小説では、人間を描くよりも、言葉でしかできないふざけたことを、これからもやっていきたいです。もっとふざけたいものです。

そういえば、先日、現代美術館で名和晃平さんの展示を見てきたのですが、タイトルの下にある文章、作品解説というのでしょうか、の文章の意味がまったくわからなかったのがすごかったです。おそらく、わざと、意味がわかりにくい文章をつけているのだと思われます。文章がついていると、意味だと捉えられがちで、それを避けるためではないのかな、と勝手に思いました。

私も意味のない文章を書きたい。
ドラマや人間愛は書かずにいこう。
文章から雰囲気だけ立ち上らせるぞ。
意味ではなく感覚を伝えたい。

ところで、仙台・福島・郡山の書店さんを、勝手にまわって、
サイン本やPOPを書かせていただいてきたので、
見かけましたら、どうぞよろしくお願いします。
(『男友だちを作ろう』か『論理と感性は相反しない』にしました)。
旅行で訪れて、二日かけて書店まわりしたのですが、とても楽しかったです。書店員さんにすすめていただいたお料理屋さんにも行きました。おいしかったです。
書店員の方々、どうもありがとうございました。


東京でも、書店まわりをしたので、見かけましたら、よろしくお願いします。
吉祥寺のBOOKSルーエでは、『男友だちを作ろう』のフェアの棚も作ってくださっていました。


○『ニキの屈辱』(河出書房新社)8月8日に発売予定です。
装丁がかっこ良くなりそうで、楽しみです。


○『旅』9月号(新潮社) 7月20日発売
エッセイ「母と二人で伊東温泉へ行く」掲載
今年の正月に、母と旅行をしてきたことを、淡々と書きました。


○復興書店のトークイベントに参加します。

Words & Bonds Event Vol. 2

日時:7月28日 (木) 19:00〜22:00
場所:ヒルズ カフェ/スペース
(六本木ヒルズ 森タワー ヒルサイド2F)
主催:復興書店
入場料:3,000円 (2ドリンク付/入場料収入からドリンク代を引いた額を全て震災孤児の奨学金にします)

第1部 Post 3.11 Girl’s Talk 19:00〜20:00
安藤モモ子 × 山崎ナオコーラ
第2部 Voice Collection Improvised 20:30〜22:00
朗読 青山七恵 朝吹真理子 江国香織 奥泉光
角田光代 島田雅彦 山崎ナオコーラ ほか
音楽 渋谷慶一郎 × 灰野敬二


詳しくは、復興書店のホームページhttp://fukkoshoten.com/をご覧ください。

是非いらしてくださいね。






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