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『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

(新たなご依頼をいただける場合、あるいは、既刊の作品についてご質問をいただく場合も、
拙著の刊行がある出版社さん宛てにメールにてご連絡をいただけませんでしょうか?
転送してもらえますので、私から返信します)。

本作り
2009年03月25日(水)

このように、茫漠とした頭で、日々が滑っていくのは、
世に聞く「オーバーワーク状態」ではないだろうか。
たいしたことはしていないが、人によってキャパシティは違うだろうから、ありうる。

秘書のような人か、アルバイトの人か、プロデューサーみたいな人か、
そういう人がいたら、
スケジュール管理と、メールの遣り取りと、どの仕事を受けるべきかの決定と、プロデュースと、広報と、ホームページ作りと、他の場所への移動手段と、FAXや郵便の管理と、経理と、交際と、ネゴシエーションと、
いろいろしてもらえて、きっとありがたいだろう。
どうしたらいいのか。
でもこの仕事量がいつまで続くかわからないので、やっぱり贅沢だろうか。

ともかくも、仕事は好き。
なんでもそうだと思うが、好きなポイントがある。

・胸の中に浮かんでは消えるものを掬う。
・ペンでノートへ、小説を書いていく(すでに、この時点で、お金がいらないくらいの、満足感がある)。
・テキスト作り。
・だめだしされたことに、期待されたこと以上のレスポンスができる。
・ゲラの校正(テトリスにはまるように、夢中になる)。
・装丁が仕上がっていく過程で「うわあ」となる。
・本という形が見えてくる。
・紙の匂い。
・ページの触感。
・書店の棚。
・読者との出会い。

今は、4月に出る『男と点と線』が一番楽しみ。

(対談や、著者インタヴューなどの、雑誌の仕事ももちろん面白いが、
それも「本を読んでくれる人に出会えるかも」という気持ちが大きい。
本作りには、深い快楽がある)。




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