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ささっと櫛を
2006年05月12日(金)

こんな風に、余計な文章書いてていいのかな、って思うときもあるけど、

いいんだ、と思う。

ずーっと前、10年くらい昔、に見たテレビに宮崎駿さんが出ていて、

「スポンジみたいなもので、どこでもいいからどんどん表現をしてしまった方がいいんです。すると不思議に、自然と新しく描きたいものが入ってくるんです」

と言っていた。



それでその頃おいそがしかったのか、工夫なのか、わからないけど、

厚紙にささっとハサミで切り込みを入れて櫛にして、髪を梳いていた。



アシタカの映画が仕上がりそうなときに、

「ここまできたのだから、がんばって終わらせましょう。
『あの映画を作る終わりの方は、こんな風だった』と、
孫の代まで話せるようにしましょう」

って、ジブリの社員さんの前で言っていた。



あと「理屈と膏薬はどこにでもくっ付く」って。

これはおそらく、なんでこう描きたいのかという理由は説明しなくてもいい、ってことだと、思う。



それから「酒飲んで憂さ晴らしできる人は、アニメを作る必要がないだろう」って。

そうだな、と思う。私も、もうお酒飲んでないです。




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