夜、乗っていた電車が止まった。 駅の手前で、30分以上、止まったままになってしまった。 しばらくすると次の駅まで進んだのだけれど、そこまでで、 その線は全部動かなくなってしまったのだった。 情報が錯綜して、乗客たちが困ったり怒鳴ったりしていた。 警察官のお兄さんが来てくれて、冷静で頼りになった。 駅の構内にものすごい数の人があふれかえって、 ひとり倒れたら危険なくらいだった。 証明書をくれた駅員さんに、 「大変だと思いますが、がんばってください」 と言ったら、 「ありがとうございます」 と汗をかいていた。 4時間くらい駅にいたけど、それから、 振り替え輸送のバスがきてくれたので、乗った。 みなさん大変でした。 お昼には、私は病院に行ってきた。 この前撮った胃の写真を見た。 「問題ないですよ」 と、お医者さまは、にっこり笑ってくれた。 桜の花は夢のようだけれど、 葉桜になると、現実感がちらほら紛れるようで、 それもまた乙ですね。
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