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『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

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拙著の刊行がある出版社さん宛てにメールにてご連絡をいただけませんでしょうか?
転送してもらえますので、私から返信します)。

土日はお休みなんですか?
2005年05月29日(日)

初めてのところで髪を切るのは緊張する。
「明日はどこか行くんですか?」
「大学の友だちに会います」
「大学、いいですね。友だちできますよね」
「できました」
「僕は、勉強きらいだから行かなかったんですよ」
「でも、美容師さんになる方がたいへんですよね」
「好きなことは平気なんです。好きな勉強ってありました?」
「国語です」
「じゃ、本が好きなんですね。僕も、最近小説読むようになったんですよ」
「たとえば何ですか?」
「『野ブタ。をプロデュース』とか」
「あ、私も読みました。面白いですよね」
「僕、青春もの好きなんですよ。けど、最近のって、不倫の話とか多いじゃないですか。そういうのは、えーって思うんですよ」
それで私はやばいと思った。でも、私のはそんなにどろどろしてなくてさわやかなんです、と、思ったけど、話をかえて、映画の話や、「首都圏ニュース845」の真下キャスターが好きな話などをする。

この前、久しぶりに夢を見たと思ったら、
チャン・ツィイーが宇宙ものに出ていた。
(もっと素朴な映画に出てくれ)。
私は自分の夢の中に、自分が登場しないことがよくあるのだけど、
これはフロイトに言ったら、なにか言われるだろうか?
そういえば、私は最近引っ越しをしたのだけれども、
いまだまだまだスムーズに住所を書くことができず、
最初に書く漢字を間違えて、しまったと思って、
その後、一番最後にその漢字を書いてしまう。
これはフロイトになんか言われそうだ。

大学のときの友だちがDJをするというので、フタコタマガワの川辺に行ったら、
道に迷って間に合わなかった。
久しぶりに会った友人に「友だち増えた?」と聞かれたので、「増えない」と答えた。
友だち、増やしたい。

が、そのときも、
ふと気が付くと、そのイベントから離れてひとりで川辺に寝転んで星を見ていた。

大人になったとはいえ、これからもっと友だちが増えるといい。




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