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『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

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信じられている季節感
2004年09月20日(月)

本や映画などで、季節の入ったタイトルがある。
『8月の……』、『……の夏』だとか、『冬の……』など。

物の名詞が入ったタイトルなら、ぱっと浮かぶのは映像だったり、触感だったり、
動詞だったら、行動するイメージが湧く。

季節の言葉というのはもっとすごくて、
夏、ならば、汗、だるさ、蝉の声、麦茶のコップ、プール、
そんなものが、うわっと出る。

人は何度も何度も季節を通り越して来ているので、
季節のイメージを丹念に作り上げている。

俳句に季語を入れるルールがあるように、
季節の言葉にパワーを感じる人が多いのだろう。

万人に共通するイメージがあると信じられている。

そんな言葉をタイトルに入れる人は、
他の人と季節のイメージを共有できると信じている可愛らしい人だ。

信じられてるからには私も、よーし、と受け止める。
「なになに、どんな夏なのー!?」としっかり感じてあげる。





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