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『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

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2004年08月21日(土)

マレーシア行った頃くらいから好きだったひとと、もう会わないことに決めた。

明るくて、礼儀正しくて、私にはなんだかまぶしいひとでした。

土曜日に最後に会ってきた。
不忍池でボートに乗って歌を歌って、
上野動物園でくまを見て、
品川水族館でくらげを指差した。

お昼はアジア料理、夕ごはんはつばめなんとかのハンバーグをおごってくれた(おごらせた?)。

誕生日プレゼントをはやめにくれた。銀のピアス。

こんな男の子っているでしょうか?
もう会わない女の子にこんなにしてくれるなんて。

私も、もしそういうひとができたら、できるだけのことをしようと思った(私はもてないから、そんなことはまずないだろうけれども)。

何より嬉しかったのは、
最後の最後、京浜東北線の中で相手のひとが泣いちゃったこと。
どうして泣いてしまったのか、
何を話していたのか、
何がポイントだったのか、
私にはわからなかったのだけど、
なんだか、きちんと私と向かい合ってくれているような気がして、
本当は嬉しく思うことじゃないのかもしれないけど、
嬉しかった。

もしかしたら、全然違うことで泣いていたのかも知れないけれど。

もう会わないということはもちろん悲しい。
でも、もう大人である私は悲しさは時間が薄らげてくれるのを知ってるので、ごはんをちゃんと食べて、本を読もうと思う。

会わないと言っても、どこかで元気なはずだ。
よくお腹の痛くなるひとだったけど、
母親が言ってたのだけど、
「精神的にもちょっと弱さがある方がハングリー精神があって逆にパワーがあるのと同じで、体も、どこか一つ弱いところがある人の方が丈夫なんだってよ。その方が体に気を遣ったりもするでしょ?」だってよ。
きっと長生きするね。


「積極的になろう、受身はやめよう」と最後までまっすぐぶつかれたことが私には悔いのないことだけれども、でも多少やり過ぎた感もあり、失礼なこともして多大に迷惑をかけてしまいました。

でも本当に楽しかった。

私は全然懲りてない。
まだまだ恋愛する気満々だ。
次はどんな人に出会うかな?





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