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『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

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忍耐
2002年01月01日(火)

着地すると2002年だった。

参拝が始まって、参拝客の列が進み始めたのに、逆らってそこにとどまり、警視庁と戦う。
コーナーに隠れて、生き物しりとりをしながら、寒くてガクガクしながら待つ。私とヨミネちゃんはヒモを乗り越えたけど、小心ランキング1位の法学部の彼は法は犯さないとか言ってヒモの中にいた。(たまに「ヒモから出ないで下さい」と怒られたら中に入って、また出た)。でも彼の方がヒモを引っ張って出っ張っていたので余計に目立っていた。
それにベビースターを食べてこぼして境内を汚したので「そんなんじゃ神様は願い事は叶えないだろうね」というと石で隠していた。

やっと彼女と会えて、なんとか参拝を済ませる。
面白かった。
警官がマスクをかぶって賽銭箱の前にずらっと並んでるので、恥ずかしかった。
「願い事は3回言う」と言う彼は「流れ星と勘違いしてるんじゃない?」という彼女や、「3回言われたらうざくて神様も叶えないだろう」と言う私によって真ん中とって2回願ったらしい。

それからおみくじをしたりして、
また渋谷に戻る。もう4時くらい。

兎に角寒くてたまらないのでマックで休む。
すると「初日の出!」とか急に言い出すので、まじで?、と思う。
何処で何時に見えるかわからないのに。

まあ6時だろうという事で人心地着いてから、カラオケに行く。
ヨミネちゃんと私は落書きをしていた。悪の社会の絵になった。

それから銀座線で外苑前に行く。

外苑の池のコンクリートの小高い所にレジャーシートを敷いて、四人で日の出を待つ事にした。
かなりばかっぽいと思ったが、そこはわりと絶景だった。
月がきれいだった。
最初はマラソンランナーがちらほら走っていたが、6時半になると、急にラジオ体操が始まった。
おかしくてたまらなかった。
そして予想外に日の出はなかった。
ちょっと空が赤くなったりしたがそれはフェイントだった。
「みんな太陽に期待しすぎだろう」「いつも太陽が主役で雲はジェラシーだなあ」「初雲でいいだろう」という事で写メールで初雲を撮ったりしていた。
7時半になって、高校生の陸上部の大会が始まる勢いになったので逃げる。

寒さの幕開けだった。





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