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| 2020年04月27日(月) | 高い塔 |
息を潜めている世界、ビルだらけの大手町、神田、日差し、無音、見える立体は白黒の線画になり、トレースの痕跡、遠くに地平線だけが意識されている、
こういう時に、音楽は鳴らない、アヴァンギャルドもクラシックも空しい、歌にならない声が聴きたい、恋人とか友だちとか家族とか親族とかの声を次々と再生してみる、ぼくを呼んだ声を、
タダマスで響かせたサウンドを思い出す、あれは夢だったのかしら、かぜのなかのすばるーすなのなかのぎんがーみんなどこへいったー、テン年代を駆け抜けた360トラックの軌跡、地殻変動を計測するレーベルたちの顕現、おお、タイションの新譜にドキドキする、本質的に強いものしか残らない、
歌女セカンド通販に郵便局送金したです、札幌のまりえんに蜂飼耳の詩集とオザケンとマンガとお小遣い、
視野狭窄だとみんなに言われる、がおー、いや言語狭窄の疑いもある、防げ医療崩壊、田中宇経済止めさせられている日本、岡村靖幸新譜買うか迷う、ジェイマエストロはいい感じになってきたばい、高い塔とは、皇居ひとまわりしてみる、
小沢健二の高い塔を聴きながら考える、あの360曲たちの屹立するヴィジョンといったものの高み、原因は俺の罪アキレス最後の戦い、墜落するイカロスラルフタウナー、壁に頭うちつけて反省する夜も、失敗がいっぱい、村上春樹品川猿よんでブルックナー、
りゅうちぇるからの電話に出るだけでジイが今日来るとママに主張している、願望をすぐに放出するのは遺伝子なのか、古井由吉が老齢になるとすべての年代がひと通り揃うと述べていた、おし、うたかたでいくか、部屋を片付けるか、
「それでぼくはきみに言わずにいられないのだ
小さな箸で 全宇宙をとりわける
その凄絶な美しさを」
