Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2018年04月18日(水) |
タダマス、周期律表を原子番号1の水素から29の銅まで暗記する |
『いまやインプロヴィゼーションとは、イディオムの有無どころか、作曲やあらかじめ記された譜面の有無にすらかかわらず、あらゆる瞬間に潜在するもの/力能となった。「即興的瞬間」と呼ぶ所以である。』(福島恵一)
福島恵一ブログ「耳の枠はずし」 タダマス、周期律表を原子番号1の水素から29の銅まで暗記する "TADA-MASU" Memorize the Periodic Table from Atomic Number 1 (Hydrogen) to 29 ( Copper) ■
益子さんが現代ジャズにおいてジョー・マネリの存在は大きいと発言したのに、かなり感涙していたわたしですが、福島さんが菊地雅章トリオを評価するのにも、かなり感涙している、
29というとタダマスB29現代ジャズを絨毯爆撃と言っては不謹慎極まるので拝借するのはやめていたんですが、 29で原子番号とは何を暗示しているのだろう、
菊地雅章 Thomas Morgan Paul Motian が拓いた Ensemble Improvisation (仮称扱いでも良い)の強度、だけがいまだ突出して見えるわたしにとっての現代ジャズシーン、で、その種子がどこでどのように発芽するかという関心事だけが耳の欲望を駆動している、まずは Todd Neufeld だ、
David Virreles の演奏をキューバのリズムに還元してはならない、 Ensemble Improvisation まごうことなき、成立させている演奏家たちの力量、
小沢健二の復帰作「流動体について」のリズムに注視してみたいと思う、簡単そうにハンドクラッピングしているオザケンだが、バックトラックに重層したモアレ模様のリズム(David Virreles 的な)が涼しい顔をして躍動している驚異、
Alvin Lucier / MAZA の 『(Amsterdam) Memory Space』は現代音楽(コンポジション)の作品ではあるが、わたしがおののいているのはこれが Ensemble Improvisation にしか聴こえない聴取体験、もしくは演奏家たちの弾く/聴くちからの強度、様態、最高水準のインプロ、
ジャズやECMサウンドの美味しい意匠/衣装をパッチワークしたドリーミン/悪夢的な作品があったが(作品名失念)、それはポップスだろう、ポップスこそ引用が武器となっているジャンルだ、坂本龍一のシンクはポップスだ、引用されたほうからすると苛立つ(たしかに苛立つほうが悪い)、
福島恵一がアンドラーシュ・シフの演奏に宿る「即興的瞬間」を記述したことは、ことさらに重要な気がしている、
奏者が、ヴォイス/自然音、弾く/聴く、を溶解させていく過程、ミシェル・ドネダの軌跡、
支離滅裂なことを書いているが、持続的思考ができない性格なもので、芸風だと割り切るしかないです、音楽を聴いてあれこれ白昼夢のような考え事しかできない50代非正規労働者だ、
50代のリスナーが特権的に音楽体験が王様である、60年代から10年代までの音楽をリアルにまたは手の届くところに体験/経過してきたという、そんなこと誰も言わないよ!、そうなのかな、中目黒のワインバー店主と盛り上がっていたんだが、
病理学の知見、感染とか、発熱とか、免疫とか、を、うまく適用できはしないだろうか、 精神医学の知見、逸脱とか、トラウマとか、転移とか、ラカンとか、ジジェクとか、
音楽を聴いてキケンな言説に触れるようなところまで歩まなければ、価値がないではないか、誰にも出会うひとは誰にも出会えない、
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