Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2018年01月19日(金) |
ECM 1007 Afric Pepperbird / Jan Garbarek Quartet |
なになにから逃れること、なになにから逃れ得ないこと、は等値である、
ストラッグル struggle 、
ECM 1007 Afric Pepperbird / Jan Garbarek Quartet
Jan Garbarek – tenor saxophone, bass saxophone, clarinet, flute, percussion Terje Rypdal – guitar, bugle Arild Andersen – bass, thumb piano, xylophone Jon Christensen – percussion
September 22–23, 1970
ジョージ・ラッセルをプロデューサーに制作された『Esoteric Circle』(Flying Dutchman)1969、Freedomレーベルと2種のジャケがある、は、北欧のコルトレーン+ジャズ・ロックを指向する意欲のみなぎり、リディアンクロマティックのジョージ・ラッセル発明王なだけにこの邂逅に何か音楽史を揺るがす秘密の法則はないものかと青春の廃盤に大枚をはたくが、いまだ木鶏たりえず、
そして、翌年録音の『Afric Pepperbird』は若きアイヒャーの制作、外見はフリージャズに振れているが、サウンドを注視することと一音の確信にとどまれることを獲得しており、確かに彼らは演奏に何かを投入しようともがいている、その瑞々しさよ、1・2分のトラックが4曲、最長12分、全8曲、
Pepperbirdとは?発音の好みだろうか、早くもアフリカという北欧とは対極の彼方を眼差す指向表明なのだ、まだ4者ともにおのれの武器を獲得途上にある、
ECM 1015 Salt / Jan Garbarek
Jan Garbarek – tenor saxophone, bass saxophone, flute Bobo Stenson – piano, electric piano Terje Rypdal – guitar Arild Andersen – bass Jon Christensen – percussion
April 14–15, 1971
まるで蛹から成虫に変化する態を見るような思いがする、
ステンソンのピアノが加わりスペースが生じていることで、早くも個性を発揮し出すリピダルのギターとの関係性において、結構各自は独行を強いられているようにも聴こえる、コンポジションの進化が必然、クリステンセンがクリステンセンとなりつつある、
最終曲「ロンターノ」2:12、リピダルの独壇場、北欧ロマンチシズムの飛翔、細部に宿るものか、
スイスの作曲家、ユルク・フレー64、
view from elsewhere ■
現代音楽の重力を感じさせない質感、意味の希薄、とどまる不安、それらは残像、おそらくは、
Jürg Frey - 24 Wörter (Full Album) ■
Jurg Frey - extract from 'Late Silence' (2017) ■
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