Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2017年08月24日(木) 吉増剛造『石狩シーツ』を聴く、



吉増剛造『石狩シーツ』を聴く、多くの記憶が一気に去来し身動きできない、



幼稚園に上がる前歩けるようになったばかりの頃、砂川の巨大な石狩川のほとりの木造家屋にママの友だちがいるみたいで連れてゆかれる、が、木造家屋の前の道は石狩川に向かって傾いているもので、転ぶとそのまま石狩川に吸い込まれていく恐怖に襲われて歩けなくなって、文字通り腰を抜かしたままに「やだー」と泣いた、



こととか、



お互いに中学生になって微妙にセンチメンタルと男気が芽生えた頃に、いとこのもっちゃんとチャリで石狩川の堤防をずっと南下していって行きどまりの円型にコンクリートで固められた突端に立ち、ここは宇宙船みたいだね、ここに来たことはずっと忘れないでいようね、と言い合った、その後一度もそのことを互いに話してはいない、



こととか、



パパが亡くなる前年に、みんなでニセコの川下り(ラフティング)に行って太古の状態のままの尻別川に、ボートからゆっくり流れる川面に降りて数分間浮かんでいた、身体と北海道が一体になったような感覚、記憶とイメージと五感と北海道が脳内に一気に流れ込んできて生と死の恍惚に沈みそうになるような感覚、



とか、



これも幼稚園に上がる前の頃に、祖父に連れられて石狩川の近くにあった馬の売買する会場に立った、あっちが川だと祖父が言い、馬はどこへ行くの殺されてしまうのとしつこくきいた自分、



とか、






Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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