Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
DiaryINDEX|past|will
2017年01月31日(火) |
速度と動き ―― 「タダマス24」レヴュー Speed and Movement ― Live Review for |
(写真〕
タダマス24の打ち合わせというか予習では、「Ingrid Laubrock盤のトラックの速度感覚に比して、Eve Risser White Desert Orchestra盤のトラックは静止してるんだー!これはすごい演奏だー(もう原田さん福島さんはチェックしているのか、さすがだー)、」
という一点を、発見したとでも言うような態度だったが(たしかそれで曲順が入れ替わったようで)、当日の聴取では「静止ではないかー、速度を感じてしまったよお」と、来場者を戸惑わせる失速ぶりでした、
が、
「失速なんて、とんでもないことです。失敗でもないですよ!益子さんも多田さんに応えて話を広げていましたし。テンポやリズムとは異なるベクトルと云うか、テンポやリズムとは連動しないと云うか、移動してゆく感覚とか、動きの感触、自分の聴取の際にもそれを自分が感じることを、多田さんの話を聞いていてあらためて思い出しました。」
と、原田さんはコメントしてくれていました、
タダマス(四谷音盤茶会)24、当初は事前にアーティストについて生年を調べたり何を話そうかメモったりしていたのだが、ドンキクレーム対応12年の後遺症か忘却力がすごい(5回言いましたよと複数の友人たちに言われるぞ)のと、その場になって気が変わる、思い付く、が、最大の属性になってしまった下流中年、の性なのか、
タダマスは益子博之が選曲解説シーンの状況説明をし(専門誌よりもコアでスルドイ)、多田がどうしてこの曲なんだと異議したり誰だっけ?楽器を取り違えたり、、、
初回からほぼ皆勤されている福島恵一(音楽批評)さんからレビューをいただきました。
速度と動き ―― 「タダマス24」レヴュー Speed and Movement ― Live Review for "TADA-MASU24" ■
福島さんは多田さんの言葉を多田さんが言ったつもり以上の深い洞察で掬い取って切り込んでいるんですね、と幹事長がかなり早くから指摘していたとおり、
「批評のアクション」
Jazz Tokyo でクラシックのコンサート評を始めた頃、丘山万里子さんに「たださんは予習したらだめなのよ」と言われてて、それで丘山さんと要所要所で良し悪しなりポイントが一致したのをいいことに増長し続けている、晩年の吉田秀和がラジオで最近の批評家はもっと自分を出したほうがいいと説いていたことも我田引水したところまでは良かったが、知れば知るほど知らない無様を突き付けられる、
それはさておき、ゲストの藤巻鉄郎がコメントする時間を奪ってしまったワタシですが、藤巻さんは普段からこのあたりのダウンタウンシーンを聴いている、孤独に掘っていると言い、傍に居てつぶやき採取からすると相当な深掘り、なるほどな、当然とはいえ高岡大祐率いる歌女のドラマー、ダウンタウンシーンと感覚は共有しているのだ、それはライブラリー主宰蛯子健太郎とも同じく同時代性の空気に居る、そんなの当然ですよと益子さんは言うだろう、蛯子はヘイデンにおのれを語れプレイユアオウンシングと言われてる、おれもヘイデンに言われた気になっている、
それはそうと、 タダマスの耳の視界とまったく同じ匂い、しかも多田の500倍明確なテキストが放たれているブログ KANAZAWA JAZZ DAYS
http://kanazawajazzdays.hatenablog.com/entry/2016/12/31/134226
2016年という一年、いや九ヶ月を考える(ECMを後衛とした構図)
世界は共鳴している!と言う希望だなー、
たからみんな、タダマスは孤高の前衛なんかじゃないんだぜ、
メイク、ザミュージック、グレイ、タゲン!
|