Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2016年11月01日(火) |
気球が空に舞い上がり… 『タダマス23』レヴュー |
「タダマス23」のレビューを福島恵一さんからいただく。
3にんで下を向いて集中聴取をしている姿が楽しい!
気球が空に舞い上がり… 『タダマス23』レヴュー Kikyuu Ga Sora Ni Mayagali... Review for "TADA-MASU 23" ■
「タダマスは、ジャズ批評益子博之のセレクトと音楽批評福島恵一が交差する稀有な批評的営みだと思います。ボケ老人化している多田は勇気をいただいております」とFBシェアする。
「いまや批評的姿勢というのは、出来上がった美的判断基準を当てはめて斬っていくのではなく、得体のしれないものに不意討ちされつつ、その謎に魅せられるところから、とりあえずの言説/論理を立ち上げていくという、身体に刻印を受けながら場をくぐり抜けていくようなものではないか‥と思っております。私にとって『タダマス』が選り抜きのライヴ体験と同様にレヴューの対象となり得るのは、そうしたことが背景にあると考えています。」と、福島恵一さんからコメントをいただいた。
20代の頃に、すでにアイラーは伝説化していたし、すでに中野宏昭『ジャズはかつてジャズであった。』1977を古本屋で見つけて、何度も死んでいるジャズのことを知りたくて、ディスクユニオン新宿店ジャズフロアのバイトを教育委員会からの面接(あなた明日来たらすぐに採用したいんですよ)をそんなことよりもジョンゾーンのヤンキースを聴きたいからぶっちぎったり、ジャズライフ誌の清水俊彦の連載コラム(これはまだ書籍化されていないものばかりだが)を読み、ジャズ批評誌の福島恵一の新譜レビューに密度高く織り込まれた手がかりを読んだり、北里義之編集「音場舎通信」を読んだり、
フリージャズもインプロも息詰まっているというのは当初から開祖の演奏家たちも自覚している出発点の前提に過ぎなくて、そこから先の思考なり試行なりが冒険だったり謎であったりした。竹田賢一や清水俊彦の思考のパースペクティヴを、衣鉢を継ぐかのようにアウフヘーベンしながら執筆活動を続けている福島恵一のリアルタイムな耳のありようは、ずっと追いかける対象なのだ、月光茶房原田店主とも共感している、だよねー、と、
「いや、だから益子博之とおれは、橋爪亮督の前ではじめて知り合ったんだよ」とこないだ喫茶茶会記の福地さんに話していたけれど、四谷いーぐるで益子博之がやっていた連続公演「ダウンタウンシーンの新譜紹介」ジャズ評論家原田和典とペアでやっていたこともあった、それの続きが聴きたくておれはでしゃばってるだけなんだよ、
タダマス23回もやっているのか?ということはセレクトCDは230枚、だいたい購入した10枚に一枚しかプラチナは眠っていないとして、それもシーンを精査して選んで購入したとして、2300枚はその捜査対象になっていたということか、どんだけ益子博之はCDを買っているのか、
そういう話ではない、タダマス選曲の230トラックを、今のところはリストでしか入手できないが、いずれ我々のあとに続く世代は20枚組ボックスセットにするとか音源をネットで網羅的に聴くことができたりして、ローマの神殿のように文化遺産となっていることだ、いや、チガウな、
問題は現在なのだ、妥協なく耳は取り組むとして、
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