Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2016年06月12日(日) |
松籟夜話第六夜@月光茶房BibliotecaMutatsuminda |
5つくらいの層になったレイヤー音響表現というのがもはや世界標準になっているのかもしれないなあ、ぱっと聴きドローンやノイズやアンビエントと従来のフレームを嵌めて受信のグリッドを固定するならば、その時点でそこから前へは進まないで素通りしてしまうだろう、
何かを、存在を把握しようと、察知しようと、耳をそばだてる、耳のフォーカスを、触手を伸ばす、光速かつ重層に、
これはあれだな、単色的でドローン的だな!何か起こってくれないとなあ、と、ぼーっと聴いてしまっていたのだ、曲が終わって福島恵一のコメントが、これを単にドローンと聴いてしまうと生起しているゆらぎや響きの深みに降りてゆけないのです、というような、
うっ!あっ!お、俺様には聴こえなかったっ!参りました!
栃木県益子で津田貴司「上のほうで松籟が聞こえますね」とつぶやかれたのだがおれさまは彼の真横を歩いているのに一生懸命耳を凝らしても聴こえなかったのだ、あ、あの敗北感!松籟とは何だ?なんであんな高い場所のそんな音が聴こえるのだ?
その後このイベントが松籟夜話とネーミングされたと知った刹那、この俺様に聴けない音楽なぞ無いと毎晩独りでお風呂で豪語しているわたしへのダイレクトな挑戦状ではないか!と身構えたものだったが、
またしてもその松籟的な体験に襲われてしまったのた、ぐううむ、
などとつらつらと思いながら次のトラックでは、わたしはこともあろうに最前列にてイビキをかいて寝入ってしまうという、97年上尾ミシェルドネダソロ公演でドネダのクラリネットの鼻先でイビキをかいて寝入ってしまった事件をリプライズさせて、自らが音響と化してしまう、まったくどういう仕儀なのであろう、
たださん寝てたんですってぇ?南将軍がテカテカ顔でメールを送りつけてくる、てめー来てないのにどうしてそういう千里を走るようなネタしか拾えないのか!、
フィーレコ的な音響表現、の、強度を根拠づけるものはどのようなものか、これはスゴイとスゴくないの配色辞典、好みフェチに依拠しているのではないか?自責、
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