Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2016年01月16日(土) |
おじさんカニとってくれないと帰らないもん |
よったんおじさんから一家のお正月写真を、手紙と一緒にお年賀としていただく。
お盆と正月に親族が集まり食事と酒盛りをして、由松じいさんの丸くこする手拍子を耳にして、子供たちは呼び集められて集合写真を撮る、世界はそのようなものだと思ったものだが、おじさんが確立した伝統なのだね、と、一昨年によったんと東名高速道路で話したのだったね、
こんなに若かったとかこれは誰々だとか、懐かしむためのものではないことを、このごろになって知る、写っているひとりひとりに語りかけられているのだった、
まーやん早く来ないと秘湯温泉へ連れて行く約束、案内できなくなるぞ、と、手紙の文字を追う、
菊水の実家の二階で、よったんおじさんとのぶこおばさんとあっこばちゃんとぼくの四人が台所に立って薄明かりの中、ドライアイスを抱いて横になる親父とお線香を見ながら、昔の石狩川の洪水の話とか、午前3時45分、いつまでも四人で話していたい誘惑、じいちゃんも操さんも親父もみんな一緒に居るね、いま、
友だちと、子供たちと、親戚のおじさんおばさんと、思えばこのところ会うと決まってむかし話、出会いのなれそめとか、あの時この時、何度でもくりかえして話して聞いて同じところでツッコミ入れては驚いて歓声をあげ、飛び交う声の響き合いの中にあの世とこの世がつながっている、
やだやだやだ、よったんと同んなじカニを獲ってくれないと帰らないから!、さあこれから帰るぞとクルマにエンジンをかけたところで駄々をこねてふくれるマサノリ、まーやんのために出て来いカニーと甥っ子のために海中をのぞくよったんおじさん、写真、
ひだり側のマルコメ坊主がマサノリ、みぎはじの利発そうな中学生は現在京都大学の教授職、ううむ、映っているガキどもは理事長とか主任とか課長とかばかりではないのか?、持ち家を建ててないのはオレだけではないか、リコンされたのもロトウに迷ったのもECM中毒なのも、
ちゃんとおじさんに手書きのご返事を書かなきゃ、と、見るたびに泣き出す、
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