Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2015年12月30日(水) |
『Europe's Golden Age』 |
『Europe's Golden Age』 ■ Magnificat's debut album explores the music of the great polyphonists des Prez, Lassus and Victoria.
クラウンで深夜の青山三丁目でビル群の夜景を見上げながら、16世紀ヨーロッパの合唱を響かせると、こないだ行った西洋バロック様式建築の大使館系迎賓施設の空間を想起、敷き詰められた6・7ミリ均等の白い小石の絨毯、クルマを進ませるとかすかにシュウウと音がするだけ、歩くと靴底がフワリと沈みこんでマシュマロの上のよう音が立たない、この広大な小石の敷き詰めにどんだけ贅が尽くされていることかと思う、
オペラを十数公演体験したクラシック通いをした数年、西洋音楽の発声方法はどうしてこのような完成型へと洗練されたのかと思っていたけれど、16世紀の合唱ポリフォニーによる天上の響きがオリジンだったのだ、このCD聴いて、LINN だから音は良いし、ECMのようにリバーヴかけないで空間的な残響体験をそのままに体現していたりすることに啓示がおりてくる、つまりは「ECMは教会の空間に鳴らされ響きわたるべきものとして、対象を定位させた」のであった。
それがヨーロッパの視線であるのだ。ジェズアルドやラッスス、ヴィクトリアという16世紀の作曲家たちは、ヨーロッパを作ったとも言える。ヨーデルとかヨイクとか山岳でより遠くに向かって声を届かせる技法を、教会建築の中に持ち込んで編み上げた。
手さぐりの官能への試行錯誤であり、耳の跳躍であり、知性の本能だったろう。突き動かされて、目指すということ。クリエイティヴなミュージシャンたちに共有される美の倫理だ。
ううむ、生涯最高潮にコーラスを耽溺しているう、あれだいねー、三善晃の合唱曲をヨーロッパの鍛錬された合唱団に歌わせたいよなあ、と、思うに、本邦の合唱団シーンのみなさまには失礼なことを、
なんとも気持ちのよい年末の午後だろう、
換気扇のアミをお風呂でココマジックにひたしてゴシゴシ、びっくりポンにすっかすか、お掃除は運動になるです、全身の筋肉が新品同様だぜい、
速報!チェススミスECM新譜が2016年(!)年間ベストテン入り確実とのアナウンスメントが益子博之さんからありましたー、
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ジョンレノンアナログBOXの広告動画 John Lennon – Vinyl Box Set Trailer 2015 ■ イマジンところでLPレコードの美しい溝がスーッと、胸キュンですわー
Ravel "Pavane pour une infante défunte" 1922 piano roll ■ どどっ、稀代の作曲家モールス・ラヴェルさま本人の演奏がピアノロールで再現されてますー
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