Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2013年12月14日(土) |
小谷美紗子の3年振りの新作『us』が届く |
14日、予約してあった小谷美紗子の3年振りの新作『us』が届く。小谷美紗子トリオを名乗ったフォームをそのままに、彼女は彼女で普遍性がありながら、脱皮していく、年を経てゆく、リスナーであるわたしもともに、そういう対象化されないでぼくに語りかけている音楽。
山田 真介 小谷美紗子さん3年振りとなる待望の新作到着。冒頭からNo Nukesという言葉が飛び出しドキリとさせられる。すっかり固定されたトリオの結束感は益々高まり、彼女の表現を高めるのに欠かせない存在。最初から最後までたっぷりミサコ節に浸れる。待った甲斐ありました。
かつて、彼女に眼差されてもいいように、生きよう、と、書いたことがある。
たいして寒さの中で仕事したわけでもないのに、靴下を脱ぐと親指が赤黒く凍えていた。寒さにも弱いし、暑さにも弱いし、体温調節能力がないカエルみたいなオヤジ。風呂を沸かして入ると、身体が茹で上がってきて紅潮して、血管が膨らんで親指もピンク色、茹でオヤジ。
湯舟につかってかかとをもんでいる。
父親の納棺の儀、納棺師は見事なものだった、足袋を履かせる左足をぼくが手伝った。かかとを持って、足があまりに軽くなっているのに絶句した。
子どもの頃に雨竜の町から生まれてはじめて町の外に出かけるときの、踏みしめた雪と景色と連れられる父親(祖父)の後ろ姿の話をきいたことが思い出されていた。75年間、どこをどう歩いてきたのだろう。銀行員は外回り、厳冬の北海道、パパはうちに帰ってきておれや妹の顔を見て幸福を感じていたかな。
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