Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2013年12月12日(木) |
Jazz TokyoにECM新譜2枚をレビュー |
師走はクリスマス商戦の慌ただしさ、
フランク・シナトラのクリスマス・ソング、加山雄三は和製シナトラなんだな、声も唱法も同じだ。
タフな対応に追われている。13年もこの仕事をしているがこれまでのピーク時に近いかな、体力がおじさんになっているせいもある。気管支の炎上で寝たり動いたりしていて、夢がタフな対応の延長に苦悶しているのがつらい。
夢の中に次男が出てきて「おれはこんなところで勉強しているんだ」と雪の中のコンクリート打ちっぱなしの個室を示され、「あったかいところへ出ようぜ」と凍りついた噴水のある公園に歩み出て自販機で缶コーラを飲んだりしている。仕事仲間が現れ、わたしはタフな現状の問題点を演説し始めて足を踏ん張って右腕を上げて目が覚めるのであるが。
仕事の夢なぞをみるあたり、相当にこたえているなあ、と、こうして日記に書くと落ち着く。
遅くなってしまった。Jazz TokyoにECM新譜2枚をレビューしていた。
スネイクオイルのセカンド ■ ティム・バーンのスネイクオイル第2作『Shadow Man』の評文を多田雅範は ”聴く者もまた、走らなければならない"で書き始めている。
キースジャレットの86年宅録盤 ■ 元祖ECMファンクラブ会長の多田雅範がキース・ジャレットの新譜『No End』について辛辣な評文を寄稿している。
前者のいいね!が7人、後者のいいね!が13人。後者の知名度の高さかな。こんな素っ裸な辛辣さなぞ、児戯であることよ。わたしはこの罵倒からスタートさせなければ、と、考えているのだが、また聴こうという落とし前をつけられないでいる。
写真は、今年ポールの名盤『ラム』を完全ライブしてしまったティム・クリステンセン君の盤『ピュア・マッカートニー』。あこがれの当の対象を、当の対象に向かって歌い演奏する切なさ。沸くオーディエンス。『ラム』発売時の酷評はビートルズ解散後にメディアに出てこないポールへの当てつけであった。多くのポール・ファンは最高傑作としている。おれもね。
父親が建てた新しい家の二階でステレオを鳴らしていたのだった。SFの本を読んだり吹雪く空を見上げたり、家の前は花畑と草っぱらで一区画向こうの家しか見えなかった。その展望のスケープは今はもうすっかり失われてしまっているが、よく夢の中でそのスケープが舞台となっている。向こうの家に仲間が居て通信していたりフリスビーを投げあっていたり、空が壊れるのにあわてていたりするのだ。
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