Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2013年10月19日(土) |
停め放題で500円になってる |
今年8月ニセコでラフティング(川下り)をするのを待つ午後2時。
益子さんちでタダマスイレヴン視聴会。停め放題で500円になってるー。やっぱ神の手だわ、益子セレクト、最前線に連れて行ってくれる魔法だ。おれはあとはドンチェリー復刻CDとか、・・・あれも欲しいこれも欲しい。
あ。ジャレットのブレゲンツ/ミュンヘン完全復刻だー。んげ、ジャレットの自宅多重録音新作『No End』2CDってナンだ?ぐうう、実質破綻とか言ってゴメンよ、聴きたい!駄作予測もあるけど。
JTにコンサートレビュー2点、CDレビュー2点をザクザク書いて、タガララジオ38は80分で書いてしまったショートヴァージョン、コピペ多し。
★タガララジオ38(抄)
さあ、いよいよ橋爪亮督グループ、第二章だ。
現代ジャズがどのようなパースペクティブを持っているのか、その潮流がどのような可能性を孕んでいるのか、それはすなわち、ポール・モチアン、トーマス・モーガン、菊地雅章、ジェラルド・クリーヴァー、ヤコブ・ブロ、・・・同期/非同期、タイム・フロウ、アンサンブル・インプロヴィゼーション・・・、これらの問題系をすべて足元の領地に押さえつつ、さらなる高次元の創造が発火している世界的に見渡してもトップにある橋爪亮督グループ。
5にんとも個々に凄くて、5にんが揃うと足し算ではなく掛け算になるコンビネーションという意味では、マイルス・デイヴィス・クインテットとももいろクローバーZしか無いのではないか?ターナーを擁したカートローゼンウィンケル・グループにもそんなマジックがあった。
10月7日(月)に新宿ピットインで、先行発売ライブが行なわれた。益子博之が「Their best performance I've ever heard!」「Their new live recording is also AMAZING!」と投稿している。年間200枚以上の厳選した現代ジャズおよびその周辺のディスクを踏査する彼が、年間ベスト1を争う出来だと。
おれはこれから聴く(おいおい)。「十五夜」はおれが持ち歩いているヴァージョン、ついに300回以上聴いた、トーマス・モーガンや大村幸則さんや福島恵一さんや亡きおふくろや・・・に焼いてお渡ししたヴァージョンを、それ以上のレコーディングは無いと断言できるので、さっき益子さんちで「十五夜」だけ聴いてきた。ズバリ、想定以上の良さ、バンドが進化するとはこういうことか、と、唸った。
ブルックリンのアート・ポップ・バンド?であることくらいしかわからない。musicircus年間ベスト企画(http://homepage3.nifty.com/musicircus/main/2012_10/)に参加いただいた斎藤直樹さんのFace Bookで知った。
ダウンタウンシーンの先鋭ギタリスト、メアリー・ハルヴァーソンの音楽と地続きに聴いている。
アスキータちゃんが書いたアジカンのライブ・レビューをmusicircusに掲載。(http://homepage3.nifty.com/musicircus/espace/068.htm)
夜間現金輸送ドライバーをしていた頃に、作業を中断してラジオからかかる Asian Dub Foundation をチェックして、ボビー・ギレスビー(プライマル・スクリーム)推奨とかメモ帳に書きつけていた深夜の寒い東上野の路上は覚えているのに、音楽は忘れた。
離れて暮らす小6の次男が Asian Kung-fu Generation がいいんだと話した時に、Asian Dub Foundation のほうが百倍すごい、バンド名はパクリやよと反応していた。翌年のミスチルの横浜アリーナにガールフレンドと出かけながら「ミスチルより、アジカンのほうがライブ観たい!車にアジカンの名前をステッカーにして貼りたい!」と話した横断歩道。中2の次男にアジカンの初武道館チケットを買ってやって一緒に行ったのは04年かな、立ちっぱなし跳びっぱなしで後半は体力を失って座り込んでへたれていたなあ。
ソラニンを聴いてなかった。
「たとえば、ユルいしあわせが、だらっと、続いたとして、きっと、悪い種が芽を出して、もう、 サヨナラ、なんだ!おおー」
養老天命反転地。岐阜の友達があれは名古屋じゃなくて岐阜なんだと主張してたよ。やたら転んだよね。壁の中を暗闇を進んで、真ん中で家族揃って見上げたよ。あの体験が、きっと今のぼくたちを作っていたかもしれないし、あの体験に見守られていたかもしれない。
養老天命反転地を教えてくれた友人と、その後奈良の天河神社に行くことになった。遠くから呼ぶ声に導かれるように。
お父ちゃん、ももクロにはまってんの?ウチの教授が『ももクロの美学』を上梓してるよ。おめー、それ、おれのバイブルだぜ。なんでおめーはももクロにはまらないんだ。
深夜にアイフォンのマップで東大寺を検索して、天理インターチェンジを十字路、北上、 たくさんの池のかたちが点在する奈良盆地の地図を目で追うと、心臓がどきどきしてきた、肘の裏側の血管がきゅっと収縮して、片思いのように切ない。わ。
来年の3月にはさ、「ちょいとうどん食ってくる」と休みを取って、8時間ドライブして奈良東大寺お水取りに行くさ。亡くなったひとも連れてゆくんだ。深夜の火の行法の煙に燻されながら、千年をこえて続いている自分に出会いに行くんだ。
お前らがおれの骨を拾うことはない。終わるときはおれは消えるからな。ふはは。
メンサは2%のIQの人たちが会員のクラブだ。「会員の経済的な地位、職業の範囲もさまざまで、教授もいればトラックの運転手もいる、科学者や消防士、コンピューターのプログラマー、農家、芸術家、軍人、音楽家、労働者、警察官、ペンキ職人といかにも多様です。」
ECMや現在形の音楽に正確に反応できるのは全人口の0.01%なんだぜ。
3にんの子どもたちとの会食での笑いのピークは、足の裏にキリストを刺青して踏み絵人生と叫ぶ若者の話だった。長男が、ほんとは初任給でなんだけど、今日はおれが払うよと。
また、お正月に!みんなで太田で!
サウンドが浮かんでいる感じでトキメクのは、その場のグルーブで作曲しているからか。
アンドラーシュ・シフがECM新譜でスリリングに涼しい瞬間に羽ばたいているのもそうかも。
ええっ、これがBlue Noteなのか!ここ10数年で唯一耳を揺さぶったBlue Noteの現代ジャズ盤だ。なんと、これには今回ECMの新しいプロデューサー、サン・チョン制作として新譜レビューを試みた Aaron Parks も参加しているではないか。
三善晃さん死去=現代日本代表する作曲家―80歳 (時事通信 10月5日(土)18時18分配信) 歌曲や管弦楽曲などを幅広く手掛け、日本のクラシック音楽界をけん引してきた作曲家で、文化功労者の三善晃(みよし・あきら)さんが4日午前10時55分、心不全のため東京都内の病院で死去した。80歳だった。東京都出身。葬儀は家族のみで行われた。後日お別れの会を開く。喪主は妻由紀子(ゆきこ)さん。 東大文学部仏文科卒。在学中に日本音楽コンクール作曲部門第1位、尾高賞などを受賞。1955〜57年、パリ音楽院に留学。西洋の作曲技法を習得した上で、日本の感性を生かした作曲を続けた。代表作に、合唱と管弦楽のための三部作「レクイエム」「詩篇」「響紋」や、原爆投下の日付をモチーフにした管弦楽曲「夏の散乱」などがある。99年には初のオペラ「遠い帆」を発表した。 桐朋学園大で後進の指導に当たり、同大学長も務めた。96〜2004年、東京文化会館館長。99年、日本芸術院会員。01年、文化功労者。
日本作曲界の横綱こと西村朗さんの著書『曲がった家を作るわけ』(春秋社、2013年)より引用。西村さんが東京藝術大学作曲科に入学したとき、作曲科教授の池内友次郎(いけのうち・ともじろう 1906-1991)から新入生への訓辞。
…………………………………………………………… 入学おめでとう、作曲科に合格してうれしいだろうね。しかし、作曲家になりたいという君たちの夢は今が頂点です。作曲家はもういりません。三善[晃]君でおしまいです。君たちに役割があるとすれば、それは作曲もどきをする人間になることではありません。ちゃんと勉強して、古典となった音楽作品の素晴らしさを正しく理解して伝えることだけです。だから音楽理論の勉強にひたすら打ち込みなさい。作曲は特殊な、神に選ばれたような人だけに許されてきた仕事です。 ……………………………………………………………
名古屋に遠征して、浦和第一女子のみなさんの、いきなり天国の響き「詩篇頌詠(しへんしょうえい)」、でした・・・ (http://www.enpitu.ne.jp/usr/bin/day?id=7590&pg=20070330)
「いやいや、現在の音楽世界においてその存在価値という点では三善晃と小沢健二がツートップなんですよ、次いでジョー・マネリ、ミシェル・ドネダ、ポール・モチアン、ウイリアム・パーカーがいてですね・・・」と据わった目で言うわたしの前では、みな目が泳いでしまって負けてしまう。
・・・書いておくものだなあ、いいぞ、6年前の自分。
中山育美さんのブログ「三善晃先生の想い出」(http://blog.goo.ne.jp/ikm-2011/e/697fad372d2ced560dde46e45d9da42b) 目に浮かぶような素敵なシーン。 “第一関節の先がヤモリの吸盤のように丸い、ハンマーのような指をしていらした。「天才は、指の形も変わっているのか・・」と思ったりしたものだが”に刮目するおいら。
カチカチ山を主題にしたオペラを構想していて楽譜も脳内構成できているが書けない、とか、 きいていたんだが、 カチカチ山なんて、もろに原発事故を予見するような、芸術家の直観ではなかったか。
福島恵一さんによる三善晃追悼記事 耳の枠はずし「高潔さの喪失 − 三善晃・堂本尚郎追悼」(http://miminowakuhazushi.dtiblog.com/blog-entry-248.html) ラストのフレーズは実に重い。 「三善や堂本の死に際して多くの論者が「ひとつの時代の終わり」を感じたと記している。だが先に触れた息苦しいまでの低俗の充満を思う時、彼らが貫いた高潔さにこの国で巡り会うことは、もう二度とないように私には思えてならない。「ひとつの時代」ではなく、「時代」が終わったと冒頭に記した所以である。」
タガララジオを書く自分の手をじっと見るばかりだ。
赤毛のアン 世界名作劇場 さめない夢 作詞/岸田衿子 作曲・編曲/三善晃 歌/大和田りつこ (http://www.youtube.com/watch?v=mIIBffwwR9s)
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