Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2013年10月15日(火) |
トリフォニーでサリマン先生にばったり |
15年くらい前の4兄弟。けいまん、産まれたてきよりん、かなみん、こいちんろう。
夜半から明朝にかけて台風24号が首都圏に上陸する見込みです。10年に一度の大型台風です、暴風でトラックも横転します。そんな予告をされている15日夕刻。わくわく。
錦糸町のすみだトリフォニー・ホールへ、マレイ・ペライアのピアノ・リサイタルを聴きに。13000円もする席だしな、取材カメラ入れているというしなあ、行かなきゃなー、コンサートのあと雨に濡れたら夜勤に行きたくなくなるし、今夜の夜勤は休めないし。
車で錦糸町までゴーだ。東京を東から西へ横断する東京ドーム経由。電車だとドアツウホールで65分かかるが、車だと85分だった。駐車場にコンサート割引は設定されておらず駐車料金1250円かかった。楽だしラジオ聴いて楽しいから車で行くようにしよっかなー。
ぐうう、バッハもベートヴェンも、ぺライアのマシュマロのようなタッチの構築で、すべてがペライア色に染まったピアノさばきである。こういうのもアリかな。でも、どういう風に受信すると、熱狂的なファンのように感動できるのだろう。醒めてんなー、おれ。十分に上手くて、この安定感は、昔御茶ノ水の名曲喫茶でコーヒー飲んでいる時に楽しんでいたピアニズムに在るかな。
休憩時間に、サリマン先生にばったり。スレンダーで美人でキュートな皮ジャン姿で。
「まーくん!」 「あ、せんせいー」 「北海道のおとーさん、どーだった?今日のコンサート、まーくんが来ると思って来たの・・・」 「今日はきれいでかわいいですねー、耳の調子はどうですか?」 「相変わらず。ね、(コンサートは)どうだった?」 「バッハでもベートーヴェンでもなかったー。どう聴いていいか考えながら聴いちゃったよ。」 「あら、“情熱”はなかなかのものよ。今月、“情熱”は2回目、聴くの。このあとゲルバーでも“情熱”聴くわ。」 「ははは、ゲルバー、ね!」 「原稿を督促しにも来たのよ、どう?書けてる?」 「いやー、語彙が足らない。ハッキリと聴こえてはいるんだ。うまく書けない。この夏は耳がだめで・・・」 「招待券をすっぽかしちゃダメよー。」 「涼しくなって耳がハッキリしているけど、今日の観客の受け具合見ると、自分が間違ってるんじゃないかと不安だいねー。」 「いいのよ、誰もみんな偏っているのよ。あなたの推す岩崎洵奈さんの動画観ました、でも、やはりあの動画ではわからないわ、ライブでなければわからないものよ。」 「それより、大先生が亡くなりましたね。」 「あーん、あちこちから追悼文を依頼されてて、いま、頭がいっぱいなの。」 「福島恵一さんが、素晴らしい批評を書いています■。交響四部作を中心に。」 「あら、そう。交響四部作はほんと素晴らしいですもの。」 (後半開演のブザー)
ほとんど会話を偏向させてしまってるな。いいおんなじゃなあ、いい目をしておる。ほとんど雲の上のお方、サリマン先生。ニセコロッシ、弟子入り修行中なり。65くらいでモノになる予定です。
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