Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2013年05月19日(日) |
メアリー・ハルヴァーソン『スーパー8』 |
メアリー・ハルヴァーソン、現代ジャズランキング入りのメガネ女子ギタリスト、かわいー 強度ある即興レーベル Intakut から出た『スーパー8』を激聴中 これも鈴木オートから前借りしている1800円×9枚目のブツだ、ありがてえ 三丁目の夕日の茶川先生なのだ、メアリーのようなヨメがほしいのだ、芥川賞とるのだ、 どれもこれも音楽のための終わりなき戦いなのだ、がんばれおれ、がんばれみんな 音楽を侵略する敵とたたかう5にんの戦士。 マンフレートアイヒャーは韓国に来るついでに月光茶房ビブリオテカムタツミンダに寄ればいいのに。 アレックスクラインへの不誠実をただしてやる!
このチューニングが外れたような表現の突出は、男性原理からは出ないものだったか。 勇敢なのは、新しく生み出すのは、女性的肯定と融通無碍と仏教のものだ。 そもそも男性的/女性的は二分されない、誰にでもいろんな局面で様々なバランスで種々のモードを取り込んで、所持されているもの。 女々しくて女々しくて辛いよおーおおお、ゴールデンボンバーも歌っているではないか。
キース・ジャレット・スタンダーズの公演評を、20代ECMファンクラブで苦楽をともにした竹澤さんに依頼してなかなかいい原稿をいただいた。バイラーク・ソロ・ピアノを7・8にんで聴きに出かけ、彼が「あれは I Hear a Phrapsody という曲だ」と言ったのを、「ええっ?アイヒャー・ラプソディなんて曲があるんかー!」と騒いで笑った夜もあった。
スタンダーズの新譜『サムホエア』は、せいいっぱいの切り札を揃えた彼らの09年の名作だと思う。強度は往年には及ばない。明白だ。でも、それでいいではないか。こちらも彼らの演奏言語は手中にあり、何のスリルもなく演奏を辿れてしまう、そんなものだ。
ももクロの「BIRTH � BIRTH」を、最高水準時のジャレット・トリオで演奏させてみることもできる。 ラフィーク・バーティアの演奏も入るし、ジム・ブラックも叩かせるし。フレディー・マキュリーも映せる。 ケヴィン・シールズも代入させられるし。 オットー・クレンペラーが指揮しているのも視える。 三善晃がスコアを書いているし、ジル・オーブリーが会場の外で録音機持ち歩いているし、 ミシェル・ドネダとル・カン・ニンが走り回っているのが見え、 遠くの山ではアトス山のカウベルが鳴り、東大寺の修二会が終夜行なわれている。
日本の国土は危機に晒されるかもしれない、この株価バブルと国債破綻も、先進国の高い若年失業者の群れはアイフォンで戦うだろう? ルワンダでは女性参政が6割に達して新生民主国家の歩みをしているという。 グローバリゼーションで徹底的に焦土になるのと引き替えに新しいシステムは起動する。 焼畑農業みたいかもしれないし、ナウシカの腐海の役割りかもしれない。 貧しかったり非正規労働だったり明日なき暴走だったりしても、いいではないか。
聖跡桜ヶ丘のショッピングセンターの子どもの100円乗り物があった。 金山の裏道をたどって家まで帰ってくるルートがあった。 自転車でガケ山までゆく途中に立っていた木の名前をつけた午後もあった。 美術館から坂を下りて駐車場まで歩いてぼくたちは何を話しただろう。 渋谷のメアリージェーンでたのんだカフェオレと店主の笑顔。
忘れたくないことばかりだが、 「引き裂いて、いまを引き裂いて生まれ変わろ」
「ロクでもない世界に生まれがまんしている、そんなんじゃなくて、 悪くないカンジの、進化の途中」 ももいろクローバーZ 「BIRTH � BIRTH」 MV ■
メアリー・ハルヴァーソン、あいしているよー
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