Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2013年04月15日(月) |
タダマス9告知です!:「タダマス」の九尾の狐 |
いよいよ第9回、益子博之=多田雅範四谷音盤茶話会が28日に迫ってまいりました。
福島恵一(音楽批評)さんのこれまでのレビューを並べて再読してみると、すごいイベントであることがわかる。わたしは世代的にハードロック、プログレ、インプロ、ポストパンク、ポストモダンジャズ、モンド、音響派をくぐってきた耳の経路があるけれど、これは本になるような21世紀音楽批評史的出来事の中にいるのかもしれない。
2013年4月28日(日) open 18:00/start 18:30/end 21:30(予定) ホスト:益子博之・多田雅範 ゲスト:藤原大輔(テナー・サックス奏者/作曲家/リディアン・クロマチック・コンセプト インストラクター) 参加費:1,200 (1ドリンク付き)
今回は、2013年第1 四半期(1〜3月)に入手したニューヨーク ダウンタウン〜ブルックリンのジャズを中心とした新譜CDをご紹介します。触覚的なサウンド・テクスチュアや、演奏者毎に異なるサウンドおよびタイム感のレイヤーを織り重ねたような構造は、最早デフォルトと化しており、それらをベースに如何に独自の「ポップ感」を反映させた音楽を創造するか、ということに焦点が移って来ているように感じられます。
そこで今回はゲストに、サックス奏者/作曲家で、リディアン・クロマチック・コンセプト インストラクターの資格を持つ藤原大輔さんをお迎えすることになりました。アヴァンギャルドからテクノ、はたまたビッグバンドまでジャンル無用の幅広い活動範囲の藤原さんはこうした動向をどのように聴くのでしょうか。また、世界でも数少ないLCCの公式インストラクターでもあるので、数多の謎に包まれたLCCについてもいろいろお訊きしたいと考えています。お楽しみに。(益子博之)
福島恵一さん「耳の枠はずし」 「タダマス」の九尾の狐 ■ でご紹介いただいております!ありがとうございます。 今回は第1回から皆勤いただいている福島さんお休みという激震、福島レビューによって照らし出されてきた我々ですが、ここで福島レビューを振り返っておきましょう。
「タダマス」の船出 ■ 「深く深く掘り進むことによって、何かの地下水脈に行き当たり、そこで別の方角から掘り進めてきた奴らと偶然出会う幸運もあるのだ。それはおそらく、長く孤独な旅路において、束の間「同志」に巡り会えた瞬間なのではないだろうか。」
複数の耳のあわいに−「タダマス2」レヴュー ■
ジャズにちっとも似ていないジャズの出現可能性−「タダマス3」レヴュー ■
「タダマス4」レヴュー−ジャズのヘテロトピックな空間 ■
クラリネットの匿名的な響きとピアノの〈短詩型文学〉−「タダマス5」レヴュー ■
ゆらぎの諸作法−「タダマス6」レヴュー ■
兆候から確信へ−「タダマス7」レヴュー ■
ポップ・ミュージック再構築への視点 − 「タダマス8」レヴュー ■ 「橋爪の作品はよく“ECM的”と形容されるが、実は益子・多田による四谷音盤茶会でかかる作品には、ECM的な空間の現出を感じることが多い。これはECMレーベルが先ら指摘した変化を先取りしていたためにほかなるまい。マンフレート・アイヒャーは他のポップ・ミュージックに比べ卓越したミュージシャンシップが当然とされていたジャズの世界に研ぎすまされたリスナーシップを持ち込み、響きを溶け合わせて楽器と楽器の間の空間に風景を描き出し、空間構築をこれに先立つと考えられていた作曲やミュージシャンの組合せへと波及させた。」
壮観なテキスト群である。プリントアウトして、夜勤の休憩時間に熟読するのだ。わたしはこのイベントに参加していて何度も耳が宙を舞う体験をする。無重力状態に投げ出されて、言葉が空振り大振りしている。その刹那の失敗の甘美たるや。音楽に出会っているという実感。
福島さんは回数の数字にあわせてタイトルをつけて下さっている。
「タダマス」の八点鐘■ 「タダマス」の船出 ■ 「タダマス」の二丁拳銃 ■ タダマス三度目の正直 ■ タダマスの四大元素 ■ 「タダマス」の五輪の書 ■ 「タダマス」の第六感 ■ 「タダマス」の第七の封印 ■
あー!ドキンちゃんがフレッドハーシュ@コットンで一緒に写っているうー。 おれは行けないー泣
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