Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2013年01月05日(土) |
「ノヴェンバーステップス」の89年小澤サイトウキネン |
日経の記事で。中国がアフリカの資源を貪っている、どんな政権でも非民主的な軍事国家であっても中枢に取り入って利権を獲得している、食料、資源、インフラ利権、それはすごいもんだ、という。十数年前にすでに北海道のリゾート地が次々と買収されているという危機感を地元できいた記憶もよぎるけれどね。グローバリゼーションに乗り遅れたら大変なんだぜ、という日経のメッセージを読み取る。
『ノイズ−音楽・貨幣・雑音』(86年ころみすず書房ので読んだっけ)を書いたジャック・アタリ、大統領補佐官、初代欧州復興開発銀行総裁、欧州最高の知性、というすごい人物だとあとで知ったけど、アタリが書いた予言の書とも言える『21世紀の歴史』には、日本について“21世紀の早い時期に没落が避けられない国家”というふうに書かれていたように記憶する。
国家が没落するという内実について、どんな事態なのかねん?1900パーセントの関税をかけて保護している群馬県のこんにゃく、群馬県は歴代総理を輩出している自民党王国だ、が輸入モノのやられるとか。北海道の農政悪化とか。医療分野に外資が参入して医療と保険が食い物にされるとか。
路頭に迷ったときに、アパートには布団一式と携帯ラジオしかなくて、ラジオからかかったパットメセニーのあれだけキライだった「フェイズダンス」がまぶしくて泣けた。
カネのもんだいは切実で、ゼニつうもんは人間の体液みたいなもんだなと思った。あれで精神的に孤独であったなら、肉体的に病を抱えていたなら。リストラ、借金、離婚、病気、孤独。中高年の自殺は切ないわなー。
くるまでどっか出かけて、風景に魅入る体験の記憶。
長野の遠くの山がオレンジ色に輝いているのを友人と眺めた記憶。
ゆうべ環七を北上しながら「ノヴェンバーステップス」の89年小澤サイトウキネンと91年若杉都響を聴きくらべて、前者の軋むような音楽の美しさに軍配をあげたい気持ちでありんした。
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