Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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晴れた午前中に野球場に来ている。観客席の芝の緑の鮮やかさがまぶしい。
ライトの一番奥を歩いていて、ファウルラインまで歩いてくると、バットが立ててあり、その上にボールが4つ月見団子のように置かれている。頭のボールに目を合わせてバッターボックスを見ると、「ね、そうして見るとボールがファウルになったかどうか、精確に判定できるでしょう?」と誰かの説明を受けている。「ほんとだー」とバッターボックスを見ると、野球の試合が始まっている。
おれ、審判員でも何でもないから、早く出なきゃ、と、一塁側の観客席まで走ってゆく。グラウンドを見ると、日本の白装束を来たピッチャーのチームと、真っ黒のユニフォームをつけたチームが試合をしている。白のチームのピッチャーが暴投して、ボールがバックネット裏の金網の目にピタリとハマってしまう。白のチームは8対3で負けたようだ。ぼくはそのボールを取りに行く。ボールはふわっと皮だけになってしまい、ポケットに入れる。
こたつのある控え室で、負け投手になった若者がきしめんを食べている。ポケットからボールの皮を渡そうと取り出すと、大きなビニールになって白人のスレンダーな若い女の子になってしまう。チームが負けたことによって、ぼくの奥さんになることに決定したのだという。
女の子がキスをしてきて、「ちょっとここではまずいでしょ」と言うと、女の子は全裸になっている。女の子はキスをしながら「甘い唾液のキスと、苦い唾液のキスとどちらがいいの?」という意味らしい何語かわからない外国語を話す。「え?そんなこと、あるの?」と顔を離すと、きしめんを食べている横に眼鏡のおじさんが居て「舌の裏側から出る唾液は苦いのです、そんなのは常識ですよ」と説明してくれる。そのおじさんが小学校の旧友のような気がして、「いやー、生きていたんだねー」と話かけている。
モテるのはいいけど、こんな場所では、それにあなたにもお父さんもお母さんも居るでしょう、と、女の子の手をひいて歩いてゆく。補導しているような心境になってきて、あなたはもっと若い男性と新しい人生を歩まなければだめだから、などと諭している。女の子が「じゃあ、今日の記念にCDをあげる、それでいい?」ときいてくる。なんだか何にもしないでこの幸運を手放すのはもったいないなあと思いながら、でも体裁もあるし、「それこそ、望むところですよ」と、真っ白なCDジャケを受け取って。
目が醒めた。えれえもったいないことをした。エッチしちゃえばよかった。
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