Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2012年05月25日(金) |
耳の枠はずし「流動化された音響−橋爪亮督グループ『Acoustic Fluid』ディスク・レヴュー」 |
ああ、神よ、こんなに感動している山田一雄マーラー9番をぱみゅぱみゅレボリューションにCDトレイをかえるおいらをお許しくださいまし!
横山由依、指原莉乃、篠田麻里子、武藤十夢、松井玲奈、柏木由紀。 これが黄金鉄板のフロントラインナップだよな、やっぱし!6連単で臨みたい。横山の京都弁、指原のカ行の発音、篠田の象徴性、武藤の静止画、松井のスチュワーデスの赤い制服でおいでおいで、柏木のおっぱい、寝不足の夜勤で大騒ぎしていた。
昼間に、就職活動をしていた長男から内定が取れたと連絡があって、2時間睡眠で夜勤に2時間通勤をしながら聴いたマーラー9番にはじめてこの音楽の息づく景色を体験してしまい、ちょっとリスナーズハイ状態になっていた。
福島恵一さんがブログで、橋爪亮督『Acoustic Flude』がレビューされたと知る。
耳の枠はずし「流動化された音響−橋爪亮督グループ『Acoustic Fluid』ディスク・レヴュー」■
原田正夫さんがFaceBookでシェアしている。 「福島恵一さんが橋爪亮督さんのCD『Acoustic Fluid』のレヴューをご自身のブログにアップされた。WEBサイト com-post での同CDのクロス・レヴューを踏まえながら文章が進む。このクロス・レヴューのレヴューとCDレヴューの双方を成立させて鮮やか。結びの一文もいいなぁ。こんな見事なレヴューは滅多に読めるものではない。」
おいらが、ECMミュージシャンの名前で勝手な聴取を許してくれとCDレビューしたり、ライブレビュー■したり、「十五夜」は本領発揮ではないとか、グループの魅力の65%しか出ていないとか、つい、当のCDに収められた音から離れたところに彷徨っている様相を、福島さんはすっぱりと理解に導いてくれた。
林建紀さんの記述に騒ぐおいらに、「たださんだってカタログで書いていたのでは?」と(実際書いたことをすっかり忘れてしまっていた!)、フォローしてくれているし。
「十五夜」を“日本的感性”に結び付けてしまうのはもったいない。なるほど。
マリオン・ブラウンの『ジョージアフォーンの午後』とか、ヒルマー・イエンソンの『Traust』とか、アート・アンサンブル・オブ・シカゴのフリーダムレーベルコンピに入っていた「Roli Song」とか、ちょっと思い出すと。音数の少ないコトコトギイギイ系の演奏はかなり好きなわたしである。それでも、音楽は、時間は進んでいる感覚があるものである。
「十五夜」の2010年9月収録14分38秒テイクは、時間が静止する。なんか本当に京都の深夜の闇に山河の向こう側からの響きを聴いている気がしてしまう。これはぜったい日本人にしか出せない感覚だと感じる。危険な言い方だよなあ。あとから、演奏者への指示に「月になる、山になる、すすきになる、だんごになる、虫になる」というのがあったと知って、マジックの種明かしを知ったような気持ちになったけれど。こっちは知らないで、それと似た事態を聴取している。だいたいそんな指示で演奏する即興演奏またはジャズ演奏なんて、・・・ないですよね?
演奏者の意識すらを人間離れさせている前提。
鉱物になりたい、水晶になりたい、お茶碗になりたい、という感覚は、ある。世の中が辛いとかそういうことではなく。たとえば、喫茶茶会記でカウンターのお茶碗に見惚れている刹那に、わたしがそれを凝視している、わたしがそれである、それがわたしを見ている、という回路が生成する。
ううう・・・。また、何を書きたいのか、わからんくなってしまった。さあ、夜勤に出る時間だ。
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