Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
DiaryINDEX|past|will
2012年05月17日(木) |
21世紀を制覇するドラマーは橋本学だ |
おお。神ドラマー橋本学がソロ公演を行なうのか!これは必見である。
このところ聴くジャズ新譜に「はいはいジャズっすねー」「これはポップスでしょう」と、いかにも遠い目のままなわたくし。益子博之さんとの四谷音盤茶会でかかる新譜に耳が拓かれてからというもの、「ジャズというマーケットでアリでしょう」と双眼鏡でジャズ群島を眺める心持ちがしている。大陸棚や海溝・海淵のありかを潜行するのがわたしたちの役割りなのである。
ニューヨークのジャズはポール・モティアンが不在になったシーンで、エリック・ハーランドを最高峰とする山脈だけが残されたような気がしている。
感覚的にトーマス・ストローネンが気になっていたけど、こないだのFOODの来日ツアーは都合がつかなかった。お財布の都合も。
4月20日の橋爪亮督グループ■で、これは時間のモンダイだと確信した。
21世紀を制覇するドラマーは橋本学だ。モティアンもクリステンセンもジムブラックも外山明もアウフヘーベンして立つ。身体の根っこはジャズである。現代ドラマーはオーケストレーションすら指向しているがジョン・ホーレンベックのような資質がどのような色彩を放って備わっているのかがこのソロ公演で明らかになるだろう、しかしながらそれは余技でいい。どう音楽をグルーヴさせ沸点に持ってゆけるのかという力量は世界レベルだ。
しかし、おれの耳はゴーマンだよなあ。
そういえばJazzTokyoは月刊になったのでした。
|