Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2012年02月21日(火) |
大往生したけりゃ医療とかかわるな |
幻冬舎新書「大往生したけりゃ医療とかかわるな」。
そりゃないぜ、一年遅えで、やっばりな。
おれは04年5月31日「死のプログラム」で書いたように、DNAに備わった身体の安楽死プログラムを学習していたのに、んがが
あれだで、医者との家族面談でもおれは「とにかく痛くなく逝かせてやってほしい」と明言してよ、そばできいていたおふくろから面談後「アンタは医者に絶対に治せ!と談判したりしないのかい!あたしゃがっかりだよ!」と文句言われたくらいなんだな、
だからさ、あの12月13日に朝居間のソファーで朝イチ6時発羽田空港便で実家に着いたばかりのおれに「まさのり!小樽行くよ…」
「おふくろー、動けないんだから今は無理だよおー」
「あら…そうかい?」と言ったきり目をつぶって眠ってしまって、おれも昼寝にはいってオヤジはテレビをぼーっと観ていて、
なんかデューラーの絵画だつたかメランコリーと時間が支配するしんとした時間が流れていた、
おふくろは息をたてて微熱を出して血圧をさげていたのだった、
家族が揃って昼寝をしているあいだに、眠るように、
夢見るように眠りたい、
あんときおふくろは天国への階段をのぼっていたんだぜよ、
ジミー・ペイジ!ギター!
あのソファで逝っていたらそのあとの苦しみはなかったのだ、看護婦の妹が昼休みにわざわざ帰ってきて血圧が下がっていることを認知して救急車を呼んだのだった、が、意識を取り戻したママは、きょとんと寂しそうに座る少女のようで、何というのかな、余計なことをしてしまったとは当然言えないわけだが、おれの「おふくろ、大丈夫かい?」という問いに無言で宙を見ていたその表情に、
きっと
もちろん切除して抗がん剤治療が有効な場合もあることは知っているがね、
検査なんか受けずに医者には行かずに、
いやはや
読まれるべき新書だが、じつはみんな身体が知っているはずなんだよね。
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