Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review DiaryINDEX|past|will
「つねに現在進行形で変貌と深化を遂げる現代のジャズ。気がつけば本場アメリカのブルーズの求心力を失い、ジャズ本来の別の可能性である遠心力に活路を見出そうとしたとき、ECMは突然、周縁でありながら中心でもあるという奇妙な重力場へとせりだしてきた。80年代にジョー・ロヴァーノとビル・フリーゼルをピックアップした法王ポール・モチアンの軌跡は、見過ごされがちだが現代ジャズの最も重要な震源だったように思う。浮遊するタイム感覚の上でお手玉や綾取りをしているような同質楽器の対話、夢の輪郭をなぞるようなサウンド……。いきなり化けたベースのトーマス・モーガンは菊地雅章とのトリオ作が予定されている。現代のすべてのサックスを手にする学生が参照点としているマーク・ターナーも捕獲された。建築鍵クレイグ・テイボーンは、「ピアノ・ソロの革命がまたもECMから」というべき作品を問うた。」
Niseko-Rossy Pi-Pikoe
|編集CDR寒山拾得交換会
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