Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2011年06月13日(月) ついにECMでリミックス作品が!と注目されている『RE: ECM』(ECM2011/12 2枚組)




ついにECMでリミックス作品が!と注目されている『RE: ECM』(ECM2011/12 2枚組)、まだECMサイトには載っていないブツでありますが、
おれは通して2度しか聴けなかったが、
ECMらしい仕事をしているとは思うが、つまらない作品である。

このリミックスの肌触り、耳触り、2000年以前ならまあまあな気もするが、
それでもECM90年代末からのエヴァン・パーカー・エレクトロ・アコースティック・アンサンブルやニルス・ペッター・モルヴァル(ECMセカンドのトラック1まで、は、確かに彼は最前線で進化していた!のだ)というECMらしい提案を耳にして、アンテナを研いでいた耳としては、
まったく面白く感じないのである。

ECMアイヒャーの老練な押さえ、ドイツマーケット向けお付き合いのほほえみ、以上の意味はないだろう。

でも、いちおうはみんな買って聴いてみてね!ジャケもいいし、部屋着には最適だ。

Jazz Tokyoでは今村健一さんがCDレビューを書いている。
さすが、じつに勉強になる示唆にみちたテキストです。

フェイスブックでやりとり(すぐに流れてゆく河のようだ)していたので、備忘採録しておきます。


今村 健一
Finally, ECM label was remixed. But, Is this official anyway? 5月28日 20:42

多田 雅範 今朝HMVから届いて聴きました。masteringにEicherがクレジットされてて、ECM2211/12番号が与えられています。まだECMのサイトには載ってないですね。5月29日 0:24 ·

今村 健一 オフィシャル、とは!昔、某担当者さんが似たような企画をオファーした時アイヒャーは「オリジナルフォーマットを崩すことは許さない」と答えたとか。ドイツ国内同士は話が早そうで羨ましい。因みにこのDJ氏、メールインタビューで以前ブラジルのヴィラロボスとの血縁について訊いたところ、「よく間違われるんだ(笑」とのこと5月29日 1:03 ·

今村 健一 にしても、クリスチャン・ヴァルムーってリミックスの素材になりやすいのですね。スティーヴ・ティベットやバール・フィリップスが向いてそうかなーとか思ったけど、いじりにくいのかな5月29日 1:07 ·

多田 雅範 Output / Wolfgang Daunerの reissue を Eicher にリクエストしたのは先生ではなかったでしたっけ???5月29日 11:13 ·

多田 雅範 このサウンドは10数年前からそれこそ想定されていたものだし、Groove誌でその領野にあってECMの魅力にアンテナを澄ませていた今村さんにとっては今さらと思われるのではと推察いたします。CD聴いていて、丁寧で気持ちいいんですけど、新しい何かが提示されるようなトキメキはないような気がします・・・。43年生まれのEicherがここに何を視ているのかうまく捉えられないでいます・・・。5月29日 11:24 ·

今村 健一 思ったよりECM40周年が30年目より盛り上がっていない、ということを受け取ってつけたような企画がパラパラと、というのが印象。40 jaarという廉価版ボックスセットもraumのリサイクルだし5月29日 13:03 · いいね!

今村 健一 「周年」ということをデカデカと謳いすぎると何かレーベルが最終コーナーに入ったことを自覚してしまう、ということを恐れ自制が働いているのではというのが今村説です。5月29日 13:07 ·

多田 雅範 さすがの今村説、とても共感いたしました。Craig Taborn未聴ですが Eicher の着眼はよいとして。Pooさんの録音が2枚はEicherの手元にあるのに出さないのが不可解。自分の好きなことだけやっている突き抜け感がうすくなったような最近のECMのような・・・ 5月29日 13:58


Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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