Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2010年06月14日(月) |
本質的にジョン・ケージの音楽と即興とは無縁のもの |
12日の「実験音楽とジャズ-2@四谷いーぐる」の捕捉として。
本質的にジョン・ケージの音楽と即興とは無縁のもので、 今回2回かかったコンチェルトについても、ケージは互いの音に反応してはならないという楽譜に指示があると、柴さんがアナウンスしたとおりです。
反応しない、と、心に決めて演奏していた、にせよ、反応しているかのごとくの演奏になることは、ある。 何をどう聴こうと自由ではあるけれど、あまり適切な聴取ではないのだな。 この58年のタウンホールでの演奏、ここでの観客のブーイングの態度がなんともリアルで楽しいものではありました。
むかしはジョンケージのLPなんて、怖くて財布に余裕があるときに買った4・5枚を所有するばかりで、職場の現代音楽のCDをいつも六本木WAVEで大量買いするクマタさんにたくさん借りて聴いてみた時期もあるんですが、ケージは哲学であり思想であるところをふまえて音を耳にしないでいるうちはやっぱりさっぱりわからないものでした。
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