Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2010年04月29日(木) |
Herbert Distel のDie Reiseという作品 |
福島恵一音盤レクチャー第3回『アンフォルム/空間の侵食/不定形の聴取に向けて』@カフェズミ吉祥寺 を聴いて、 なぜにか思い出したCDがある。
汽車に乗って聴こえる音だけの録音、で、汽車が走行するレールの金属音のひびき、だけでもうっとりするのに、 風の音、マイクが向けられた風景が開けたり森の中のようであったり、鳥が鳴いていたり、遠くの人々の話し声というもの。
東京フォーラムでランズマン監督の『ショアー』を観に群馬から出かけていたばかりだから余計に。 3年も仕事をせずに過ごしていた時期だ。夜中にエヴァンゲリオンを観たり、子どものマリオゲームをして橋の裏側に佇んでフリーズしていたり。
このCD、ハットロジーになる前のhat HutのCDシリーズのカタログ1番、 Herbert Distel 『Die Reise』、ヘルベルト・ディステルのディー・ライゼ、と、発音していた作品。こんなCDにもなってる>■ フィールドレコーディングという概念も知らず、ディステルは現代音楽なのか実験音楽なのかようわからずに感動というか衝撃というか、 世の中便利になるもので、ディステルについてはウィキに出ていた>■ CDは再発のものがここに>■
まー、この頃は、ECMとウインター&ウインターとハットハットとサブローザとレクタングルとドゥーゼットを集めていた。 いまなら、クリーンフィードとかアナザーティブレを集めていただろうが。
ダンボール・ジャケに入ったLP時代のハットハット(ディスクユニオンが帯と解説書つけて国内盤化していた)、 そしてCDでスタートしたハットハット、続いてリセットされたハットロジーとハットノアール。 75年にウエリンガー氏Werner X. Uehlingerがスタートさせたレーベル、ハットハットレコード■。 カタログは300を超えている。どこにもその全貌がアーカイブされていないのが残念だ。
hatOLOGY 2-594Herbert DistelRailnotesIn Distel’s „Railnotes“, we can never be sure where we cross the threshold between the „real“ sound world and the sonic realms of illusion and imagination. We can never be sure indeed, for this threshold is not defined, it’s undefinable and merely a matter of our own perception, our own imagination. If there is a lesson to be learned from these distinctly non-pedagogical two audio pieces, this might be it.― Peter Niklas Wilson
ショアーについてはこんなサイトも。へええ。>■ そうそう、おいらがエコノミストとともに購読しているデイズジャパン誌■ 「特集:ユダヤ人の起源 歴史はどのように創作されたのか」にはびっくりした。 離散したユダヤ人じゃなくって、カスピ海沿岸の改宗ユダヤ人だった、とは。
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