Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2010年03月31日(水) |
フランス即興を聴きフランス歌曲リサイタルに行きそびれる |
フランスの即興レーベル、ポトラッチの新譜を聴く。 アルトサックスを用いており、息のコントロールや指の動き、で、共鳴する音を中心に出力している。共演者は、指先でコントロールされた微細な高音のノイズ、で、併走している。高音のノイズ、と、ひとことで言えばそうだけど、この音のヴァリエーションや反応が心地よい。何をどう操作して音を出しているのかわからん。ライナーではギターとマイクロフォンとオブジェクトとエレクトロニクスと書かれているけど。
ずっと反応しあっている、という点では即興のオールド・スタイルではあるけれども、反応の良さ、これは強い即興というより室内楽を思わせるものである、そしてサックス奏者の高い技能、それから選択しあう音色の感触が一定範囲に収まっているように予想される心地よさ、というもの、が、ある。
しばらくぶりに安心して心地よく最後まで聴き通すことができた即興盤である。フランスらしい感触がある。
夜はフランスの歌曲を聴きに出かける予定にしていた。そのために休みまで取っていたのに。 睡眠コントロールがうまくゆかず、昼に寝て翌朝4時までぐっすり眠ってしもうた。 今日はフランス漬け!という思惑でありました。
あーあ。なんとも聴きたかったなあ。こういう声楽の公演は録音物じゃだめなんだ。
小林菜美 ソプラノリサイタル〜フランス声楽作品の系譜2〜 2010年3月31日(水)19:00開演銀座・王子ホール 全席指定¥5,000 ピアノ:寺嶋陸也
ペルゴレージ 《奥様女中》より 「怒りん坊さん、私の怒りん坊さん」 グレトリ 《見かけの嘘、または嫉妬深い恋人》より 「おお、やさしい夜よ、おまえの安らかな蔭の下で」 グノー 《ファウスト》より 「トゥーレの王〜宝石の歌」 《ミレイユ》より 「私の心は変わらない」 マスネ 君の青い目を開けなさい スペインの夜 秋のセレナード 《エロディアード》より 「美しくやさしい君」 《ル・シッド》より 「泣け、泣け、わが瞳よ」 トーマ 夜 《ハムレット》より オフィーリア狂乱の場 「皆様のお楽しみに〜さあ、私の花をわけて差し上げましょう」
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