Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2010年02月27日(土) |
四谷いーぐる連続講演第412回『実験音楽とジャズ』 |
ジャズ喫茶・四谷いーぐる、での連続講演第412回『実験音楽とジャズ』に出かける。
講演は柴俊一さん。1954年。編集者。マイナー音楽愛好家。 フィリップ・ロベール著『エクスペリメンタル・ミュージック』を企画制作したNTT出版のかた。 2007年にフランスに行ったときに書店でたくさん売っているのを手にしたのがきっかけだったとのこと。
1999年に出た『アヴァン・ミュージック・ガイド』(作品社)を編集・制作したのも柴さんだ。
福島恵一さん■のブログに曲目があります。 どれも聴いたことがあると言えばある、代表的な作品を俯瞰してみせた選曲内容。
ケージの曲は・・・27分も聴いていたくなかった、が、図形楽譜を弾いている、という、現代音楽の発展史の一場面として、初演時には早く終わらせろとばかりに途中で拍手が起こるくらい不評であったにせよ、この操作(というかコンポジション)は、他の可能性(音の出るタイミング、演奏者の音色、楽器の音色)も勘定に入れたものとして、世に出てきた、と、考えれば、想像しながらそれなりに楽しめる。まー、それでも、やっぱり聴きたくはなかったな!
いーぐる後藤さんの日記でこの日の講演について。 ”「ジャズ的価値を支えるジャズファン共同体の共同主観性」を私は便宜的に「ジャズ耳」と呼んでいるのだが、まさに今回の講演は、それが決して仮想なものではないことを実証しているように思えたのである。”
なるほど。 ぼくは20代のECMファンクラブがいーぐるをたまり場にしていた頃からの、継続的に育てられた感覚なのかな、くらいに思っていたけど。 ジャズ耳。即興耳。ECM耳。それぞれのアンテナは、あるような気がする。
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