Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2009年09月05日(土) |
12月6日(日)の山海塾「卵熱」公演のペア券を買ったので、こいちゃん、 |
東京丸の内までバティスト・トロティニョンBaptiste Trotignonを聴きに行って来た。さすがにひどい音響ではあったが。 3曲目の後半と4曲目のイントロ・ソロ部分にこのフランスのピアニストの才覚を聴いた。 マーク・ターナーを擁したクインテットで欧州ツアーをするこのトロティニョン、丁寧で真摯な音階の探求力は、相当なもんだろう。 技術的にはポスト・メルドウを聴き取ることが容易ではあるが、思考・指向はやはり一味もふた味も異なっているようだ。 このクインテットのライブ、期待の可能性は高いものとして想定しているが、はたしてそのライブは適切に録音されてわれわれの耳に届くことがあるだろうか。
本人のサイトのピクチャーズ>■ でいくつか演奏が聴くことができます。左の段の上1・2番目がいいです。
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12月6日(日)の山海塾「卵熱」公演のペア券を買ったので、こいちゃん、スケジュール空けといでください。 ■
5月23日(土)に福島県いわき市で観てきた「卵熱」。■ 「葬式に出たときみたいに懐かしい。」 生死の未分化にある誕生しつつある意識が夢見たような風景があるとして(いや、それはたしかにあったのだ)、 それにかたちを与えたものとして山海塾の「卵熱」がある。
ワタシの生命は私個人の生のことではなかろう。おおきな生命の流れの中の、たまたま北海道砂川市で生まれ、日本語を話し、たまたまこの文化環境で生命維持活動をしている一形態に過ぎないという意識。無限の不自由さを自覚するあきらめ、と、そこから見渡す花鳥風月の立ち上がり。「卵熱」を観たあとに、確かに知っていたことではあったことを、わたしはもう一度知覚させられる。
そういうものであるとはつゆ知らずに観たいわきでの「卵熱」であったから。 そういう彼岸のものを告知するのが芸術だとおれは思う。
スピッツの「渚」のタイコの響き方にビーチボーイズの『ペットサウンズ』を連想したり、シャッグスが響いたり、 ジョーミークの胎内を自覚したり、スタンゲッツのトーン自体、タケミツトーン、 マークターナーの下降する刹那や。
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