Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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| 2009年02月17日(火) |
イシドロ・バリオのゴルトベルク変奏曲 |
ワークシェアリングという名の減給減俸に苛まれる末端労働者であることはわたしも例外ではない。
すみだトリフォニーへイシドロ・バリオのピアノを聴きに出かけた。 こないだのシェプキンと同じ「ゴルトベルク変奏曲シリーズ2009」の公演だ。
弾き始め、まあさすが外タレだけあって上手いわな、と、その続きの「激情の」なり「天衣無縫の」なりのピアニズムを待つものの、 なんかただ時々ふらついて酔いどれている揺らぎを見せるかな、程度の、個性に過ぎなかった。 アンコール聴いて、「なあんだ、彼のピアニズムの核心というのはフラメンコのパッションを潜ませているだけじゃん!」と看破したところで、やれやれとなる。
答えは公演の新聞広告に書いてあった。 「今、色んなところで話題になっている。彼の《ゴルトベルク》は、ちょっと凄い。」 文字どおり、ちょっとすごい、くらい、でした。
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