Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2009年01月29日(木) |
紀尾井でヴァシリー・ロバノフ(ピアノ)を聴いてしまう |
やた!瞳孔がひらいたまま息をするのもわすれてしまう演奏をするピアニストを聴いてしまう。
紀尾井ホールでコリア・ブラッハー・ヴァイオリン・リサイタルの予定だったのが急遽病気で来日できなくなり、 代役で若き22さいのミハイル・シモニアンのリサイタルとなった。 共演するピアニスト、ヴァシリー・ロバノフの推挙によるものらしいが、ほんとかなー、なんでロシア出身ドイツ在住の61さいのピアニストが、同じくロシア出身ではあるが22さいの現在フィラデルフィア在住のヴァイオリニストをよびよせるかなー。 今回の来日ではじめてふたりは音合わせしたふうに感じたけど。
で、この61さいのヴァシリー・ロバノフが今年最初のニセコロッシピーピコ賞の受賞者になった。
ヴァイオリニストの変更でプログラムに、ロバノフが師事したシュニトケの「古い様式による組曲」が組み込まれたのはなんという僥倖か! この曲ももちろんすばらしかったのだけど、 ロバノフの左右の指さばきのコンビネーションは、その撹乱する複合リズムの生成は、とんでもないわくわく感だった。ジャズだぜ、これは! さらに。ピアノタッチの・・・(ここでその形容に悩む)
ヴァシリー・ロバノフ(ピアノ) Vassily LOBANOV
1947年モスクワ生まれ。1963年から1971年までモスクワのチャイコフスキー音楽院にて、ピアノをLew Naumow、作曲をSergei Balasanyanに師事し、ピアニストと作曲家という2つの道を同時に歩んできた。 ピアニストとしては、ソリストとして世界各地でコンサートを行うほか、室内楽の活動にも力をいれている。2台ピアノをスヴャトスラフ・リヒテルと、ピアノ・トリオをオレグ・カガン、ナタリア・グートマンと、ピアノ・カルテットをヴィクトル・トレチャコフ、ユーリ・バシュメット、ナタリア・グートマンと行ってきた。作曲家としては、同世代の最も重要な人物の一人として国際的に認められている。1997年からケルン音楽大学の教授として教鞭を取っている。
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